【新型コロナウイルス感染症】緊急事態宣言下における川崎市立学校運営

Print Friendly, PDF & Email

みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

 

本日は川崎市議会4月臨時会2日目となります。

 

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済対策を盛り込んだ補正予算案が月内にも成立するとの報道発表がありました。

 

一律給付10万円盛り込んだ補正予算案 月内にも成立の見通し

 

これを受けて、全国自治体でも追加の臨時会を開催し、各自治体の取り組みとして経済対策が打てるよう準備をしていく必要があります。現在4月臨時会中の川崎市においても5月臨時会の準備を現在、水面下で調整が行われています。

 

やはり大切なことは如何に早く、経済的に追い込まれている方々に対し、支援の手を届けられるか?だと思います。現場で対応にあたる職員の負担を軽減し、スピード感ある議会運営で速やかに議案を成立していく必要があります。

 

緊急事態宣言下における川崎市立学校運営について

さて、行政施策の中でも学校運営については多くの意見を保護者の方々より頂いています。3月から4月にかけて、学校は政府の方向性、教育委員会の方向性によって二転三転を繰り返しました。繰り返しテレビで報道される内容は非常に早く、確定ではないが、その方向性である、可能性が高い、といった状態でどんどん報道されていきます。

 

3月2日から休校要請があった後、4月についても休校とすべき意見が多数寄せられていましたが、学校にいる教職員の先生方もどういった対応を取ったら良いかわからない期間が続き、4月の学校再開もどのような方向性で行くのかについても直前まで明確にはなりませんでした。

 

全国の小中高、3月2日から臨時休校要請 首相

 

ある中学校では、教育委員会は国の方向性が確定してからでないと動けないので、緊急事態宣言を受けて、入学式・始業式がどうなるかわからない為、予め複数パターン用意し、職員間で共有していた。4月中すべてが休校になるということを想定して、急ピッチで家庭学習用課題を全学年分作成した。3密を防ぐ取り組みは勿論、児童生徒が人と接触しないよう、課題の受け渡しもすべての机に配布した状態で、誰とも接触せず自宅に帰れる仕組みを構築する学校もありました。

 

川崎市立学校毎での対応の違いに混同する保護者も多くいました。

 

・登校日を設定する学校と設定しない学校(4月15日時点で登校日は中止)

・家庭学習内容が予習中心な学校と復習中心の学校

・家庭学習課題の提出義務がある学校とない学校

・児童生徒の健康チェックで電話をかける学校と希望者からの電話受付のみとする学校

・ホームページを最大限フル活用して情報発信に努めていた学校と更新のほぼない学校

・家庭学習課題をいつもでダウンロード出来るよう、ホームページに掲載していた学校

etc…

 

各地域の実情がそれぞれ異なる為、様々な対応が出ているのが実態です。

 

具体的な相談対応

「市内在住相談者Aさん」

 市教育委員会から、16日に登校日中止と教員の在宅勤務について発表があり、ついに〇〇中学校も17日以降は登校日が中止になると思っていましたが、違いました。

 

 学校からのメールは長いですが、最後まで読むと「元気ならば登校して課題受渡ししに来てね」という感じの内容です。また、家庭での課題取り組みを評価に反映する可能性も書かれていて、中学生にとっては課題イコール内申点に直結するため、どの家庭も課題が出るなら体調悪くないなら取りに行かないと翌週の提出日に間に合わないよね、じゃあ行くしかないという感じです。

 

 家庭訪問やポスティングをしますと書かれていますが、みんな自分だけ課題もらうのが遅れるのは困る、家庭訪問やポスティングだといつ手元に課題が来るのか不安、もし取りに行かないのが我が子だけで課題出し遅れみたいになったら困る、親はそういう気持ちです。

 

 登校日が学習相談日と名前を変えて、希望制だと言うならば、評価に反映する可能性のある課題は、登校を希望しない家庭も希望する家庭も、平等に受け取れる様にしてもらえないと、不安でも登校せざるを得ないという状態なのです。(※抜粋要約。実際の学校からのメール全文も当方は拝読しています)

 

Q1.教育委員会は方針だけ出して後は学校任せなので、学校によって対応がバラバラになるのだと思うのですが、矢沢市議はどうお考えですか?

→前提として以下の文科省の通達があります。(以下、国HPから抜粋)

 

文部科学省では、緊急事態宣言を受けて4月17日にガイドラインを改訂しました。その中では、学校を臨時休業する際には、

① 家庭学習を課すことや、電話や電子メールの活用などを通じた学習指導や学習状況の把握の組み合わせによる、子供たちの学習の支援

② 相談窓口の周知・設置や養護教諭やスクールカウンセラー等による支援を行うなど、児童生徒の心のケア等に配慮すること

③ 臨時休業中、ひとり親家庭などで仕事を休むことが困難な場合や、障害があり一人で過ごすことが難しい場合等には、子供の居場所の確保に向けて取り組むこと、

 などを示しました。

 

上記の通達に則り、各自治体の教育委員会、市内中学校52校、小学校114校としても、感染対策を適切に行った上で取り組みを進めざるを得ません。

 

学校毎によって対応が別れてしまうのは、地域によって実情(地域特性)が異なる上、国や市なりの実情学校施設や運営手法が各学校によって異なっていることなど、現実的に仕方ないことだと思っています。〇〇中のように1000名を超える学校もあれば、500名以下の中学校も、300名以下の中学校も市内にはあるということ。家庭環境一つとっても、インターネット環境が当たり前にある家庭ばかりの学校と、スマホも携帯もインターネット回線も無い家庭が1割程度存在する学校もあります。

 

私は地元宮前区で、複数の小中学校を訪問し、感染対策と休校下における学校運営について校長教頭に話を聞いています。ある在校生500名程度中学校では徹底した感染対策を行っていました。その学校では、夫婦共に医療従事者で子どもの登校に否定的だった親が、納得して「これで感染しても学校のせいではない」と言われた程の対策を講じていました。〇〇中はどうでしょうか?

 

私もすべての学校を見ているわけではありませんが、各学校で努力して感染防止に尽力されているのだと思います。(但し、〇〇中のマスクをしていない先生がいたという話は先生個人の認識が甘過ぎると思います)

 

各学校、感染対策を徹底しているかと思いますが、情報発信の仕方次第で保護者は不安にも、安心にも繋がります。また、どんなに徹底しても不安な保護者は子どもを登校させなければ良いわけですので、それも当然の考えとして学校は許容しています。一方で、登校することは多くの子どもにとってメンタル的にもストレス軽減という部分(児童生徒の心のケア)でも必要な事ですし、先生方も文科省から子どもの健康チェックは指示や家庭学習の受け渡しが指示されているので、短い時間でも顔をみて少しの言葉を交わして健康状態も確認できるので、私は必要なことかなとも思います。繰り返しになりますが、学校に行くこと自体を断ることも可能です。

 

Q2.横浜市のように緊急事態宣言が出る前から一切の登校日を中止している市もあります。川崎市教育委員会がここまでして生徒の登校にこだわる理由は何かあるのでしょうか?

→横浜市も一律ですべての学校が同じ対応を取っているわけではないようです。川崎市と同じで、文科省→横浜市教育委員会→各学校となっており、各学校の対応はやはり本市と同様でバラバラとのことです。また、市教育委員会が登校にこだわる理由は、上記に記載したとおりかと推察致します。

 

Q3.どうして「今」学校に子供たちを集めるのか、感染リスクよりも学校となるのはなぜなのか、市長に何度メール問合せしても返事がありません。矢沢市議はどのようにお考えですか?

→市長からの返事が無い理由は私が答えることではないですが、私自身の考えとしては、上記にも述べているとおりです。感染拡大防止を極力抑えつつ、最低限必要なことはしていかなくてはならないと思っています。それは学校に限らず、経済活動、治安維持活動、公共衛生活動、健康福祉活動と様々です。私自身も子どもを持つ親の一人としても、子どもの為を考えるからこそ、上記のような考えに至っています。

 

「市内在住相談者Aさん」

 お忙しい中、矢沢市議のご意見を聞かせて頂きありがとうございました。文部科学省のガイドラインもありがとうございます。じっくり読み、長い戦いになることが予想されるいま、止めることの出来ない経済活動と同様に子供たちの学ぶ権利もどうにかして確保していかなければいけないんだなと、気付かされました。

 

 ただ、件数は少ないとはいえ、学校でのクラスターが発生している所もあり、一定のリスクがあることは事実です。子供が重症にならない保障もありません。心配したらきりがありませんが、少なくとも学校は信頼して通える場所であって欲しい、先生方のマスクは徹底して欲しいとの考えに至りました。次回登校の時の様子を見て、気になる場合は学校に問合せてみようと思います。親として声をあげてきちんと先生方と信頼関係を築かなくてはいけないなと思いました。ご両親がお医者様のお子さんの話がありましたが、そのご両親も納得行くまで学校側に問合せしたのでしょうね。私も見習います。〇〇中学校は通学区域が広いので、学校もポスティングでは厳しいなどの事情があるのかもしれません。またうちの様に登校に対して心配な気持ちが大きい家庭もあれば、休校によって生活リズムが乱れてしまい週に1回でも登校させたい家庭もあるのかもしれません。各家庭の価値観でどちらの判断をしても、それは間違いではなく、登校有無に関わらず平等に教育と評価が受けられる仕組みが早く整備されるといいなと思いました。それまでは、我が家としてどうするか、どこまでの活動なら参加するのか、家族でよく話し合い決めて行こうと思います。

 

多くの相談を受けて

 上記に実際に相談を受けた一例ですが、相談者Aさんの話を聞かせて頂いて、改めて以下については教育委員会に考え方を確認する必要があると感じました。

・家庭学習内容に対する市教育委員会の考え方について

・今回の課題提出が内申点にどう反映されるかの考え方について

 また、すでに議会でも提言をしていますが、政策的には「家庭学習と児童生徒の健康状態チェックが行いやすいようオンラインでの遠隔授業等」の取り組みを急速に進めるべきだと思っています。

 

 新型コロナウイルス感染症に関する情報は、ツイッターで頻繁に更新しています。アカウントをフォローして頂ければ、関連情報にアクセスしやすくなるかと思いますので、ご活用下さい。

 

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

インスタグラム