バス停にベンチを設置出来ないか?という要望について
みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
令和元年、初めての駅頭活動となりました月曜日。
鷺沼駅駅頭からスタート致しました。
(駅頭活動については、1期目4年間と同様。定期的に区内各駅をお借りして早朝実施していきます)
第19回統一地方選挙結果と投票率推移、新しい川崎市議会の会派構成等をまとめた資料を配布させて頂きました。
資料を受け取って頂いた方から午後になって事務所に連絡があり、「会派構成がこんなになっていたのかー!?」「第2会派はどうなるんだー?」などの反応もいただき、本当に嬉しく思いました。
今後も頑張って参ります。
さて本日は、この日に頂戴した複数陳情の内、非常に様々なところでご相談いただく内容なので、この場で少しご紹介と解決に向けた取組をお話出来ればと思っています。
要望の多い「バス停へのベンチ設置」について
現在、川崎市交通局ではバス停において、「ベンチが設置可能なところについては基本的にベンチを設置していく」方針で動いています。
ベンチが設置可能なところというのがポイントになってくるわけですが、大きなところとして以下の要因をクリアしていることが条件になっています。
- ベンチを設置しても車椅子が通れる歩道幅員を確保できるか(大凡3m20cmの幅員)
- 市が管理しているバス停かどうか
という2点です。
2点目の「市が管理しているかどうか」については、川崎市バス管理なのか、民間バス(※市内では東急・小田急・臨港)管理のものなのかが、一般の市民には中々分からないところです。
例えば、今回要望を承った以下写真のようなケースは、市交通局に確認したところ「東急バスが管理しているバス停」であるとのことで、ベンチを設置する場合は「東急バスによる設置」が基本となるそうです。
加えて、当該ケースの場合は1点目の道路幅員も2m90cm程度しかないとのことで、ベンチを設置した場合、足を少し伸ばすと道路にはみ出てしまうような位置にしか設置が出来ないとのことでした。
ではベンチ設置は出来ないのか?
現状の運用の中でベンチを設置しようとした場合、バス停の管理者である東急バスにベンチを設置して頂かなくてはなりません。市交通局からは、市民からそういった要望が出ているので「市から民間事業者にベンチ設置の要請」を行っているそうですが、民間バス事業者には予算等の都合で難しいとのことで設置が進まないのが現状です。
本当にそんなに予算が必要なことなの?と思われるかもしれませんが、例えば、どんな強風に煽られたときでもベンチが動いて周りに損害を与えないように、道路下にしっかりと土台を固定する必要があったりなど、確かに予算は思っている以上にかかるのが実情です。
一方で、超高齢化社会の中でバス停待ちの高齢者にとって、ベンチがあると無いではバス利用環境として、利便性が大きく違ってきます。引き続き、民間バス事業者にはベンチ設置を要請し続けるのと併せて、川崎市としても民間バス事業者と上手いスキームを作り上げて、一歩でもベンチ設置に向けた協議が進むよう、提案を続けていきたいと思います。
最後に
バス停にまつわる課題は多く、当方のところにもベンチだけでなく上屋を設置して欲しいといったものから、バスに乗車するときの対応に至るまで、話を頂くことが多々あります。今回ご紹介したケースでは、民間バス事業者が管理するバス停であるため、民間バス事業者が設置しないのであれば、方法としては、地域(例えば、自治会町内会)が企画して、道路管理者(ここでは市道路公園センター)に許可を得て設置する方法もあります。
こういった地域の力に、行政として補助金という形で支えていくのも今後の方向性の一つではないでしょうか。
一つ一つ、丁寧にご説明し解決できる課題については、皆様と一緒に取り組んでいく所存ですので、気軽にご連絡頂ければ幸いです。
本日も最後まで読んでいただき、有難うございました。