みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
2月27日に、宮前区にある菅生バス停に新しいベンチが設置されました!
このベンチ、普通のベンチではありません。
川崎市ではこれまでベンチが設置出来なかった「民間バス事業者管理のバス停」に、行政と地域の力で設置されたベンチだからです。
従来から川崎市交通局ではバス停において、「ベンチが設置可能なところについては基本的にベンチを設置していく」方針で動いています。
ベンチが設置可能なところというのがポイントになってくるわけですが、大きなところとして以下の要因をクリアしていることが条件になっています。
- ベンチを設置しても車椅子が通れる歩道幅員を確保できるか(大凡3m20cmの幅員)
- 市が管理しているバス停かどうか
という2点です。
逆に言えば、歩道幅員を確保出来ていても、市が管理していない、民間バス事業者管理のバス停にはベンチが設置されてこなかった実情があります。(場所によっては民間判断で設置しているところも有り。但し極僅か。)
そして、市民が多く利用するバスの全体的な割合を調べてみると、その6割は民間バス利用者であることがわかっています。
繰り返しになりますが、市バスのベンチ設置率は非常に高く、歩道幅員等の条件が確保できているところについては、ほぼすべて設置が完了している状況です。
それでも、54%という数字ではありますが。
一方、民間バス停では、そもそもベンチを積極的に設置する方向性とはなっていない為、バス利用の6割が民間バス事業者であることを踏まえると、多くの市民にとって、ベンチの無いバス停を日々使っていることになります。
実際に地域のおばあちゃん、おじいちゃんの皆様からそういったご要望を頂いた中で、そこを改善したいという想いで、4年前に議会で初めてこの問題を取り上げ、4年経ってようやく昨年制度化できました。
これまでの取り組み状況は以下過去ブログから参照できます。
本制度を活用して、これまでベンチが設置できなかったバス停に、年度内に市内12箇所に新たにベンチが設置されます。
宮前区では長沢自治会さんが申請をしていただいて、2月27日菅生バス停に設置がされました!
今回の課題についても、地域の声がきっかけで全市的に広がった制度となります。
その瞬間は、小さな声かもしれませんが、それが全市的課題と捉えられる場合もたくさんあります。これからも地域の声を大切に、地道に積み重ねてまいります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回も宜しくお願い致します。