予特①みんなの校庭プロジェクトとバスケットゴール

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みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

 

今回は任期最後の議会、令和5年川崎市議会第1回定例会(2/27〜3/17)において、予算審査特別委員会で取り上げた内容についてご報告させて頂きます。

 

以下が今回取り上げたテーマとなります。

 

① 市内公園&小学校におけるバスケットゴール設置拡充について
子どもたちが地域の中で気軽にバスケットボールを楽しめる環境整備を提言しています。その中で、漸く御幸公園と鷺沼公園での実証実験が開始され現在に至っています。ですが、行政が示す条件に最も合致している公共施設として、小学校があります。教育委員会においては、みんなの校庭プロジェクトが進む中、今後開放されていく校庭におけるバスケットゴール設置状況を確認、推進しました。
 
② 学校給食における有機農産物の活用について
川崎市中学校給食当初から取り組んできた「市内産農産物の活用」について、これまでの成果等を総括するとともに、国の「みどりの食料システム戦略」における減農薬・減化学肥料・有機農産物拡充等に触れ、川崎市中学校給食の活用を検討するため、国の補助制度を活用したコーディネーター設置を提案。みどりの食料システム戦略に基づき、全国の農業従事者を応援していく取組推進を川崎市が行えることという視点で取り上げました。
 
③ 都市計画道路横浜生田線(水沢工区)開通に向けた状況について
令和5年度予算案に、当該都市計画道路開通に向けた予算として、約63百万円が計上されています。次年度事業内容と今後の取り組みを確認致しました。

 

今回は上記の中から、「①市内公園&小学校におけるバスケットゴール設置拡充についてをご報告させて頂きます。

 

これまでのバスケットゴール設置に関する取り組みを確認したい方は、過去の記事をご参照ください。

 

【宮前区内初】公園内にバスケットボールのゴールを設置!!

2022.10.25

 

①市内公園&小学校におけるバスケットゴール設置拡充について

以下、実際の予算審査特別委員会での質疑の様子です。

 

矢沢たかお
 8款8項1目公園緑地魅力向上事業について、建設緑政局長に伺います。
 令和5年度予算案では、公園緑地施設費として5,382万2千円が計上されています。本予算については、これまで進めてきた公園への設置要望が多いバスケットゴール設置に向け現在実証実験を行なっている御幸公園、鷺沼公園に対し、本格的な整備に向けた予算に加え、新たに2箇所の実証実験を行う為の予算とのことです。
そこで改めて伺いますが、本市として、なぜバスケットゴールの設置を進めているのか、その理由と目的、これまで整備が進まなかった理由、設置の為の条件、今後の設置候補予定地の数を伺います。

 

 公園におけるバスケットゴールの設置についての御質問でございますが、初めに、設置を進めている理由等についてでございますが、若者文化施策等と連携した施設整備による地域特性に応じた特色のある公園緑地の整備に向けて、公園への設置要望が多く、過去の整備事例を踏まえた課題への対策を予見できる、バスケットゴールの設置に取り組んでいるものでございます。
 次に、これまで整備が進まなかった理由につきましては、騒音や利用マナーなどに課題があることなどと考えております。
 次に、設置の条件等につきましては、公園の管理面積や隣接する住宅との距離が一定以上離れていることなどがあり、これらについて、実証実験において確認しているところでございまして、条件に合致する公園につきましては、市内に13か所ございます。

 

矢沢たかお
 次に、教育次長に伺います。これまで本市は、学校施設有効活用事業として「みんなの校庭プロジェクト」を進めてきました。本プロジェクトは、公園で禁止されることが多いボール遊びの場などを確保するため、都市化が進む市内において校庭開放を推進する取り組みであり、多くの市民に求められていることであり、是非これからも前向きに推進して頂きたい事業です。
 昨年実施したみんなの校庭プロジェクト「こどものやりたいことアンケート」では、校庭で遊びたい内容の内、半数はボール遊びを挙げており、その種目として、ドッヂボール、サッカー、バスケットボールと、やはりバスケットボールへのニーズは高いものと認識することができます。
 そこで、教育次長に伺いますが、みんなの校庭プロジェクトの対象となっている市内114の小学校校庭におけるバスケットゴールの設置の状況を伺います。

 

現在、小学校の校庭に設置しているバスケットゴールは、全校合わせて247台となっております。内訳といたしましては、1台以上4台以下が62校、5台以上が10校、設置のない小学校が42校となっております。

 

矢沢たかお
 教育長に伺います。
 なぜ小学校によってここまでの差が発生しているのでしょうか。また、このように学校によって差が発生している状況をどのようにお考えか伺います。

 

小学校におけるバスケットゴールについての御質問でございますが、グラウンドのバスケットゴールにつきましては、適切に教科活動を展開するための屋外運動場の標準仕様ではなく、学校と協議しながら決定する設備であることから、設置状況に差が生じているものでございまして、各学校におきましては、体育館の設備も含めて、それぞれの状況に応じ、教育活動を実施しているものと考えております。

 

 

矢沢たかお
 すでにご答弁頂いた全市的にバスケットボール設置を推進している理由、公園における設置の難しさ、みんなの校庭プロジェクトの目的、こどもたちがやりたいボール遊び、これら様々な方向性を考慮した際、小学校におけるバスケットゴールの設置は今後強力に推進していかなくてはならないと考えています。これまで全市的な課題として子どもが気軽にボール遊びできる環境がないところから、みんなの校庭プロジェクト推進を掲げてきた市長の見解を伺います。
 また、将来的には114校すべてへのバスケットゴール設置を求めますが、教育長の見解と今後の取組を伺います。

 

 ボール遊びができる環境づくりについての御質問でございますが、私は、市長就任以来、子どもや若者との対話の機会を大切にしてまいりましたが、「みんなの校庭プロジェクト」につきましても、子どもたちからの“外でボール遊びを思いっきりしてみたい”という願いを、何とかして叶えてあげたいという思いから、立ち上げたものでございます。
 本プロジェクトは、“子どものやりたい!”を、校庭を使って実現していく取組でございますので、バスケットボールも含め、様々な遊びの中から、子どもたちがやりたい遊びを自ら選択できる環境を可能な限り整えることが、重要であると考えております。
 引き続き、子どもたちのニーズを把握しながら、のびのび遊べる環境づくりに向け、全庁を挙げて取り組んでまいりたいと存じます。

 

 バスケットゴールの設置についての御質問でございますが、学校という場所は、子どもたちにとって、教育の場であるとともに、一日の大半を過ごす生活の場でもありますので、子どもたちが健全に育つ環境の底上げを図ることは重要であると考えております。
 今年度、「みんなの校庭プロジェクト」の取組として、子どもたちとの意見交換を行ってまいりました。子どもたちからは、「バスケットボールがしたい」といった声も多く、ボール遊びに対する子どもたちのニーズの高さを改めて認識したところでございますので、設置の考え方や手法等について、学校の状況に応じて検討してまいりたいと存じます。
 引き続き、子どもたちから発信される主体的な意見や提案を教育委員会全体で受け止めながら、子どもたちがのびのび遊び・学べる環境づくりに向け取り組んでまいります。

 

今回の質問の成果

 ①川崎市内7区の中で1つもバスケットゴール設置が公園に設置されていない区の一つだった「宮前区」鷺沼公園において、設置が進み、令和5年度予算にて本格実施に向けた予算が多額に組まれることになりました。
 ②市域の公共施設といった視点に立った時、バスケットゴール設置の条件に合致するのは、13箇所の公園の他、市内114の小学校施設がある。
 ③市内114の小学校校庭におけるバスケットゴール施設の設置状況を調べたところ、42校において設置がされていない事実が判明した。
 ④現在、市教育委員会が進めている「みんなの校庭プロジェクト」(校庭開放)において、取得している「こどものやりたいことアンケート」からもバスケットボールへの高いニーズが認識できる。
 ⑤教育委員会からは、現在設置されていない小学校42校への整備に向けて前向きな答弁が得られた。

 

 今回初めて、小学校施設のバスケットゴール設置状況を調べましたが、教委としても「どの学校にもあるものだと思っていた。こんなに無いものだとは思っていなかった。」「みんなの校庭プロジェクトで学校現場に行くと、ゴールがある学校では多くの子どもたちがそれで遊んでいる風景を見てきた」
こういった意見がありました。

 

小学生だけでなく、学生から大人まで楽しめる公園への設置は引き続き、頑張ってもらいたいところですが、これから開放に向けて進んでいく小学校校庭におけるゴール設置を進め、気軽に地域の中でバスケットボールの楽しめる環境を構築していきたいと思います。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回も宜しくお願い致します。

 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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