
みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
今回は地域課題への取り組みについてご報告したいと思います。
稗原小学校に向かう途中、通学路の安全対策として以前から相談を頂いていました「潮見台浄水場前バス停付近の交通安全対策」について、地域の皆様方のご協力もあって、ついに押しボタン式信号機の設置が実現できました!!
今回は、2022年7月7日(木)から運用が始まった「押しボタン式信号機設置」に至った経緯についても触れながらご報告致します。
どういった課題が地域にあり、その解決の為にどういったことをしてきたのか、結果どうなったのかなど、できる限り詳細にお伝えできればと思っています。
タイトルにもあります「潮見台浄水場前バス停付近」というのは、地図で言うと以下のあたりになります。

これまでの経緯
菅生ヶ丘32番・潮見台3番先(市道433号線)横断歩道は、稗原小学校の通学路として毎日使われている場所です。毎朝多くの子どもたちが、この横断歩道を利用するのですが、この横断歩道は坂道の頂上にあり、見通しが悪く両側に下っています。また、10m程のところにバス停があり、横断歩行者の安全が確保されていない為、以下のとおり非常に危険な状態となっています。
朝夕の登下校を除けば、横断歩道を頻繁に活用するタイミングは多くはないが、子どもたちの安全・安心のために、信号機(押しボタン式)の設置を求めてきました。

登校時の様子①

登校時の様子②
◯ 令和元年6月、地域の皆様からご相談を頂いた結果、要望書を取りまとめ、宮前警察署に「信号機(押しボタン式)の設置に関する要望」を提出
当時、宮前警察署からは、地域課題として認識はする一方で、変則交差点ということもあり既存の横断歩道位置に信号機を設置することは出来ない、信号機を設置するのであれば、交差点とは独立した形で横断歩道位置を変更した上で、溜まり場(子どもたちが信号待ちで滞留できるスペース)の確保も必要。との指摘を受けました。
その指摘事項を解決しなくては、信号機の設置が前に進むことはないと考え、道路行政を所管する川崎市としての対策が必要と考え、議会で当該路線である市道433号線に対する安全対策を取り上げ始めました。
◯ 令和2年12月、川崎市議会第4定例会にて一般質問を実施
当時の議会でのやり取りについては、以下から参照可能
◯ 令和3年6月、川崎市議会第2定例会にて一般質問を実施
当時の議会でのやり取りについては、以下から参照可能
宮前警察からの指摘事項を含め、当該道路の改良を川崎市に求め続けました結果、最終的には以下のような答弁を引き出すことが出来ました。
「当該交差点における信号機の設置につきましては、これまで、交通管理者からは、交差点部への設置は難しいとの見解が示されていたことから、交差点部以外の単路部に設置できるよう、市道管生433号線道路改良事業における、歩道の一部を見直し、昨年11月に、交通管理者へ新たな案を提示したところでございます。現在、この案を基に、交通管理者において、押しボタン式信号機の設置について検討を進めているところでございます。」
これによって、警察からの指摘事項をすべて是正できたこともあり、後は警察マターで物事の進捗を待つこととなりました。警察内部でも信号機の新設は非常に難しい案件であり、神奈川県下でも新設道路を中心に設置する為、既存道路については年間数機しかという話も聞く中、どうにか予算を確保して頂きました。
宮前警察署交通課の皆様の頑張ってくださったお陰だと感じています。
2022年7月7日、信号機(押しボタン式)運用開始!!
上記のような経緯を経て、2022年7月7日(まさかの七夕)から運用がスタート致しました。
相談をいただいてから丸4年間も掛かってしまいましたが、変則交差点からは独立する形で、横断歩道の位置を変更し、川崎市の道路改良によって、道路中央線の位置を修正することで、溜まり場を構築するなど、大規模な市道433号線の道路整備事業を進めていた年度であったというタイミングにも助けられ、警察署からの指摘事項にも迅速に対応することが出来ました。
時間は掛かってしまいましたが、稗原小学校に通う子どもたちをはじめ、地域の皆様が最も求めている形で事業を完成させることが出来、本当に良かったです。ご協力いただきました、地元自治会の皆様、稗原小学校の皆様、持田文男県議会議員、宮前警察署交通課の皆様、川崎市役所建設緑政局の皆様、有難うございました。

新しく設置された信号機(押しボタン式)と移設された横断歩道①

新しく設置された信号機(押しボタン式)と移設された横断歩道②
本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。今後も地域課題の解決に向けて尽力してまいります。