【陳情対応】狭あい道路の整備に関して
みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
先日、狭あい道路の舗装について地域から相談を受け、本日はその対応で行政側と話し合いをさせて頂きました。
その陳情内容をものすごくシンプルに言うと、
「自宅前に車も通る公道があるのだが、道路幅が狭く私道部分にはみ出て交通が成り立っている。だが時間と共に私道部分が劣化してきてしまいどうにかしたい」
というものでした。こういった狭い道路=狭あい道路に関する相談を受けることは非常に多いです。
今日は少しこの狭あい道路に関して掘り下げて、話をさせていただきたいと思います。
狭あい道路とは
狭あい道路とは、その定義はというと、「建築基準法(昭和25年法律第201号。以下「法」という。)第42条第2項の規定により特定行政庁が指定した道、又はこれに準ずる道をいう。」です。第42条第2項ということで、2項道路と呼ばれたりします。やはり、行政用語は難しいですね。
簡単に言えば4m未満の道路で、一般道路として交通に使われるものと考えていただければOKです。
川崎市地図情報システム「ガイドマップかわさき」では、インターネット上でどこの道路が狭あい道路なのかがわかるようになっています。
川崎市狭あい道路拡幅整備事業について
狭あい道路は、緊急時における消防車、救急車等の車両通行観点からも是正していく事が求められています。多くの自治体で、狭あい道路拡幅整備事業を実施しており、川崎市でも進められています。例えば、自宅を建設もしくは改築等する場合、セットバック(後退用地)を設けてもらうようにしており、その際セットバック部分の土地を「市に寄付するか、私有とするか」を選択できます。
私有の場合は、今回の陳情のように経年劣化の恐れがあり基本的には自費での維持管理になります。建設当時は、私有としたが管理が難しいし調べてないけど課税対象になっているのであれば・・・と考えて、処分を考えてどうにかしたいとなる場合もあるかと思います。
この問題を解決しようとした場合、寄付の場合は各区道路公園センターが、セットバック部分が対象となるかどうかを判断し、狭あい道路整備事業に当てはめようとすると、まちづくり局となったりなど、まさに行政の縦割りにおけるマイナス部分だと感じてしまいます。
川崎市の公式ホームページにおける説明は以下からご確認ください。
今回の件は、寄付か事業整備を適用するかを含めて地権者と一緒に考えさせていただき、最適な形で対応が出来るよう進めています。こういった具体的な課題に対応させていただくことで、川崎市の狭あい道路の総距離や整備状況などを行政に議会で質問するきっかけになったりしますので、当方にしても感謝です。
地域を挨拶して回っているときでも構いませんし、事務所へ電話・メール等でも構いません。気軽にご相談いただければと思います。
ありがとうございました。