川崎市新型コロナワクチン供給量の見込みと今後の課題について

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みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

 

今回は本市におけるコロナワクチン供給量に関してご報告していきたいと思います。

 

川崎市では、4月24日に75歳以上の後期高齢者向けに新型コロナワクチンの予約が始まりましたが、すぐにコールセンター・オンライン予約もパンク。
予約ができない、繋がらない、という市民の声に溢れてしまう事態となりました。

 

市内約15万人いる後期高齢者の内、確保されていたワクチンはわずか1万5千人分。
残りの13.5万人の方は予約ができない上、次の予約はいつからできるのか、という目星もつかない状態となりました。

 

希望の後に来る絶望はなによりも残酷です。

 

そして市としては、当初4月28日に発送予定だった65歳以上74歳未満の前期高齢者分の接種券発送を約1ヶ月先に見送る方針を決めました。
当方にもこの間、毎日多くの市民や医療関係者からのご連絡があり、そういった声はしっかりと行政に届けていました。

 

とはいえ、15万人分の接種券発送を見送るという行政が一度進めていた流れをストップし、問題を問題と認識した上で、「見送る」という決断をされたこと自体は評価すべきものだったと考えています。

 

その後、自民党川崎市議団としても、同様の混乱が再び起きないよう緊急要望書をとりまとめ、市長に提出致しました。

 

※先日市長に提出した自民党川崎市議団の緊急要望書については、下記記事から参照できます。

 

川崎市新型コロナワクチン予約に関する緊急要望について2

2021.05.08

川崎市新型コロナワクチン予約に関する緊急要望について

2021.04.30
5月もGWが過ぎ、本市においても今後のワクチン供給量の見込みが国から公表され、その目処がようやくたちはじめました。

 

新型コロナワクチンの高齢者向け接種の前倒しについて〜厚労省事務連絡〜

 

厚生労働省健康局健康課予防接種室から、各都道府県あてに次のような事務連絡が4月30日に行われています。

 

この文書自体は公表されているもので、インターネットで検索すれば出てきます。

 

※クリックするとPDF資料をご覧いただけます。

 

この資料の中には、ファイザー社ワクチンの「基本配分計画」について書かれており、配送時期とその計画量が各自治体単位で記載されています。

 

抜粋要約をして、本市へのワクチン計画量の情報だけを抜き出すと、次のとおりとなります。

 

配送時期 ワクチン配分決定量及び計画量(箱数)
【第6クール】5/24週〜配送分 113箱
【第7クール】6/7週〜配送分 117箱
【第8クール】6/21週〜配送分 117箱

 

※ファイザー社は1箱195バイアル(ワクチンバイアル1本で5回接種の場合975回、6回接種の場合1,170回)
6月中には合計で347箱(34万回〜40万回)のワクチンが入ってくることになります。

 

これまでの数量から考えると、かなりのワクチンが一気に入ってくる状態ですので、逆にこのワクチンを市民に混乱なく、さばく為の行政パワーが必要です。

 

今後の課題は何か

 

今後の課題として、挙げたら本当に多くあるわけですが、個人的には大きく2つの課題があると思っています。

 

一つ目は、どうやってこれから入ってくる大量のワクチンを捌くのか?という点です。

 

現在川崎市では、以下の手法によってワクチン接種を実施しています。

 

①集団接種
 ー 各区の市民館を中心に集団接種会場とし、5月11日から接種が開始されていますが、1日に接種可能なキャパは約300/市民館と言われており、現状では川崎7区の会場で一日最大2,000程度だろうと見込まれています。
②個別接種
 ー 市内の協力医療機関による接種です。地域にあるクリニックや医院での接種となります。現在、250〜300程の協力医療機関があるとのことで、川崎市ホームページからどこが各区の協力医療機関となっているのかが公表されています。但し、医療機関によっては、非公表というところもあります。
 川崎市 個別接種実施場所(協力医療機関)
③巡回接種
 ー 高齢者福祉施設などを巡回してワクチン接種を進めていく取り組みです。

 

単純計算をしてもわかるのですが、このまま①〜③の取り組みを進めていても、政府が掲げる7月末までに高齢者向け2回接種を終わらせることはできないというのが、本市の現状です。本市だけでなく、大都市においては、同様の状況だと推察されます。

 

二つ目は、国県市のワクチン接種に関する調整力が足りていないという現状があることです。ワクチン配送にいたっては、県と市の特にロジスティクスの部分が上手く調整できていないと聞いています。市としては、ワクチンが届く大体の時期はわかるが、具体的に何日の何時に届くなどの情報がないとのこと。なので、現場には突然連絡がない状態でワクチンが届くといったことも起きているという話です。さらには、市内の医療従事者ですら二回目接種が終わっていない状況にある状況下で、高齢者の接種が並行的に進められている点も県の調整力が不足している部分と言えます。優先順位はこれまで国が公表してきた通りとなりますが、医療従事者へのワクチン接種に関する調整は都道府県が担う役割分担となっているからです。

 

この2つのテーマに紐づく課題は山のようにあります。
行政と課題を共有し、適切に、そして円滑に物事を進めていくことが求められています。

 

現在、5月後半から始まる川崎市議会第2回定例会に向けて、水面下での調整が毎日のように繰り広げられております。
例えば、1つ目の課題に対しては、集団接種会場拡充の検討、個別接種協力医療機関の拡大の為の取り組み検討など、様々です。一自治体だけの取り組みをあげてもどうかと思いながらも、こういった時、福岡市は動きがやっぱり早いなぁと感じることが多いです。

 

福岡市ワクチン迅速化策次々 24時間、歯科医も接種、時間延長

 

自民党市議団の副団長としての職責を全うできるよう、引き続き力を尽くして取り組んで行き、市民の皆様が安心してワクチン接種できる体制を作っていくことに注力していきたいと思います。
今回の記事としては以上となりますが、最後に5月11日からスタートした集団接種の状況について、私も1つの会場を視察してまいりましたが、川崎市として非常にわかりやすい動画を作成し公表していますので、ぜひそちらをご覧いただきたいと思います。

 

 

長文となってしまいました。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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