まちづくり委員会視察①〜新しい交通システムの構築について〜
みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
11月14日(火)は、まちづくり委員会の視察で石川県金沢市に。
金沢市では①景観保全の取組について、②新しい交通システムの構築について、この2点を視察致します。
今日は②の視察項目「新しい交通システムの構築について」、その背景を少し説明致します。
金沢市では、平成28年3月に「第2次金沢交通戦略」を策定し、「歩行者と公共交通を優先するまちづくり」と「まちなかを核にネットワークでつなぐまちづくり」を基本方針に掲げ、都心軸を通る新しい交通システムの導入検討や交通機能の連携強化等について取り組んでいます。
この新しい交通システムとは何を指しているのか?金沢市では以下のように定義しています。
「新しい交通システムは、超高齢社会に対応した都市の基幹的な交通手段であるのみならず、まちづくりと一体的なものであり、まちなかの活性化や集約型都市の形成、環境負荷の低減に寄与し、まちの魅力と拠点性を高め、人の交流を促すものです。
また、定時性・速達性・輸送性・景観に優れた輸送機関として都心軸における幹となるものであり、バス路線の再編やパーク・アンド・ライド駐車場、交通結節点整備、フィーダー交通の確保など、一体的に取り組む必要があります。
導入には、最大かつ必須の条件である市民の「公共交通の利用の拡大」に加えて、公共交通の専用空間を確保することが必要であり、地上方式を採用する場合、車線削減のための対策(自動車流入抑制や交通処理)と、それについての市民の合意形成が必要不可欠となります。」
これらの取組にあたって、平成28年4月に専門家等による「金沢市新しい交通システム検討委員会」を立ち上げ、導入ルートや機種等について検討を行い、平成29年2月に市長に提言書が提出されました。
上記のような経緯があり、具体的な整備はこれからとなりますが、直近になりこの大方針が決まったわけです。
川崎市においては、バス路線の見直しや新規路線に向けた検討、コミュニティバスやタクシー活用事業など、様々な施策が進行しているところですが、縦貫鉄道計画が廃止に向かって進められている中で、次の公共交通を考えていかなくてならないフェーズにあります。
金沢市の取組をしっかり勉強させていただきたいと思います。以下、実際に視察してきた様子です。
新しい公共交通システムの視察だけでなく、金沢景観条例の説明も大変勉強になりました。数々の景観条例、そして景観審議会の設置や役割etc…単純に川崎市の町並みもこうキレイに出来ないかな?と思う程です。非常に参考になりました。