まちづくり委員会視察②〜多世代同居・近居支援事業について〜
みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
昨日に続いて、まちづくり委員会視察2日目です。本日は、福井県福井市に。
多世代同居・近居支援事業について視察を致しました。
この多世代同居・近居支援事業、いま私が一生懸命他の自治体含め視察を繰り返している事業です。
すでに同様の事業を進めている自治体を3ヵ所視察させて頂いておりますので、福井市で4ヵ所目となります。
(それまでの3ヵ所は個人視察として一人で飛び回っていました)
川崎市にも導入していきたいと考えている事業だからこそ、精力的に取り組んでいるわけですが、この事業の良いところや川崎市になぜ必要なのかという部分について少し触れたいと思います。
先ず、多世代同居・近居支援事業とは?
世代間で支え合いながら生活する多世代同居を推進することにより、親が子どもを安心して産み育てられ、高齢者が安心して暮らせるとともに、子どもの思いやりの心を育てる家庭環境づくりを支援することを目的としています。
川崎市の課題って?
これは川崎市だけの問題というよりも日本全国で抱えている課題ですが、介護の問題、育児を含めた子育て環境の問題、共働き世帯の増加、地域コミュニティの希薄化、子どもの貧困、etc…
こういった多くの問題に関して、大きな原因の一つに「増える核家族世帯と独り身世帯」があると私は考えています。
この多世代同居・近居支援がこれらすべての問題の直接的な解決策になるとは決して言いません。それぞれの問題に対して、複合的に様々な施策を講じ、推進する必要性があることは言うまでもありませんが、多世代同居・近居が進むことでこれらの問題に対して、プラスに転じる可能性を十分に秘めたものだと、この事業を先行して実施している様々な自治体を視察させていただいて感じています。
「正直、親からは離れたい」「一人が良い」と思う方々も多いでしょう。一方で、その逆も然りです。親が地方の故郷で一人で暮らしているが、将来はこっちに呼んで面倒を見ながら一緒に暮らしたいと思っている人たちも多い。子どもが仕事の関係で別の地域で暮らし、結婚して子どもも出来たが、いずれは実家に戻ってきてもらい家を継いでもらいたい。その際のリフォームや建て替えも考えたい。こういった考えの方もいらっしゃるでしょう。
これを支援して、事業として立ち上げ推進していきたい。そういう想いがあります。
それぞれの自治体で同じような目的を持って実施している事業なのですが、その事業内容は様々。
ただ一点言えるのは、視察したどの自治体でも当初予算から年々増額をしていかなくてはならない、補正予算を組まなければという自治体もあるほど、非常に求められ、活用されている事業だということです。
客観的な事業成果が市民アンケートなどのデータとして、取得し分析をしている自治体もあれば、そうでないところもあります。投資に対して、どれだけまちづくりに貢献出来たかという観点を客観的に測る取組は事業スタートとセットで必須だと私は考えています。
本市における多世代同居・近居支援事業については、次の議会で取り上げたいとも考えていますので、その際、改めてこのブログでもお話できればと考えています。
さて、これから今回の視察報告書の作成に取り掛かりたいと思います!!明日も委員会が開催、陳情審査があります。
兎に角、溜まった仕事を一つ一つ。。。頑張ります!!
今日も最後まで読んでいただき、有難うございました。