【2025〜2026年度供用開始】新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)について

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みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

 

今回は、先日文教委員会にて教育委員会から報告のあった「新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)」についてご報告出来ればと思います。

 

最近は新型コロナウイルスに関連した情報発信が中心となっていましたが、この市民館図書館問題についても「鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共3施設移転」の中心にある施設だけあって、特に宮前区民の関心が高い事業となっています。

 

尚、「鷺沼駅周辺再編整備」については過去にも取り上げていますので、今回は特に掲載致しません。過去の経緯等が気になる方は川崎市ホームページ、若しくは、下記当方の過去ブログを参照頂ければと存じます。

 

一質③鷺沼駅周辺再編整備について〜災害対策・向丘出張所・市民館・図書館は?〜

2019.07.09

 

「新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)のポイント」

さて、今回報告のあった「新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)」についてですが、多くの資料と情報が市から公表がありました。

 

詳細内容については、下記の通り資料を添付致しますので、ご覧頂ければと存じます。

 

【資料1】新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)【概要版】
【資料2】新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)

 

ここでは、矢沢的ポイントを以下にまとめます。

 

新しい宮前市民館・図書館基本計画(案)のポイント

 

(共通)
・施設規模は、現在の宮前市民館・図書館と同規模とすることを基本とする
・民間施設との連携による相乗効果を活かすため、駅前街区の低層部3階〜5階とする予定。※4階部で市民館ホールと図書館部が接続
・これまでの市民館・図書館・区役所連携事業は継続して実施する
・民間施設と連携し、フレキシブルに使える場や統一的なサイン計画など、複合施設全体としての一体感が感じられるような工夫や設えの実現。
・さまざまな活動に落ち着いて取り組みができるような照明・木質化・色彩に配慮。

 

(市民館)
・市民館ホールは、600人規模、200人規模、2つのホールを設置する案をベースに検討する。※現施設は1ホールのみ(定員910人)
・音楽・軽運動スペース、小中高校生の居場所(小スタジオ)、個人利用可能スペースの新規拡充の検討

 

(図書館)
・閲覧スペース(児童コーナー、新聞等コーナー、参考資料室)はニーズが高く、今後の利用者増も見込まれる状況から、スペースの拡充、他の諸室との共用化、カフェ等民間スペースの活用等工夫をする
・書庫がほぼ満杯の状況となっている。閉架書庫のコンパクト化及び市立図書館全体の共同書庫(ディポジットライブラリー)化の可能性の検討

 

尚、既にご案内の通り、本施設はタワーマンション内に新設されます。どの程度の費用がかかるのかについては、今回の基本計画策定後の「実施設計策定・管理運営計画策定」の中で、明らかになってくるとのことです。

 

ハード的には内装工事や備品、ソフト的には管理運営をどのように考えていくのかが今後の大きな課題となっています。

 

 

 

現時点における個人的懸念点

ここでは、当方が気になっている部分を4点記載させていただきます。本当はもっと細かいところまで沢山あるのですが、「特に」といった部分で気になっているところを挙げさせていただきます。

 

①官民連携のコンセプトは永続的に保たれるのか
 新しい市民館図書館の下層部は「民間の商業エリア」となっています。公的スペースと民間商業エリアとの連携は再開発事業のポイントでもあるが、永続的に調和ある連携が保てるのか。
 例えば、官民連携となるとイメージするのは、大和シリウスのように、カフェやコワーキングスペースなどの設置です。ただ現時点では、将来的にこの連携関係が約束されている状態にはありません。株式会社は営利目的である以上、採算が見込めず撤退。上部公共スペースと調和関係になく、連携の取りにくい施設が設置されてしまう可能性もあるのではないかと危惧しています。

 

②宮前区民が使いやすい施設になるのか
 鷺沼駅周辺再編整備に伴う市民館・図書館・区役所、公共3施設の移転是非の時にも指摘の声が挙がっていたのですが、鷺沼駅は少し歩けばすぐ「横浜市(たまプラーザ駅)」といった市境の場所となっています。
 たまプラーザ駅が商業集積の駅だとすると、鷺沼駅は公共施設が隣接している駅であり、田園都市線沿いのまちづくりとしても棲み分けがされています。
 この度新設される宮前市民館・図書館が、ふたを開けてみたら利用する横浜市民が多くて宮前区の人が使えないといった施設とならないようソフト面での検討が今から必要です。その名の通り、宮前区民にとって利便性・使い勝手の良い施設となり、「宮前区の核」としていくのがそもそもの行政が言っていたコンセプトなのですから。

 

③十分な閲覧スペース(席)が設けられるのか
 現・宮前図書館の参考資料室は、社会人席は平日の夜を除きほぼ満室。土日祝日は学生が自習に使用するなど利用が多く、児童コーナー、新聞・雑誌閲覧コーナー共に市民ニーズが高いスペースです。
 当方も学生の頃、宮前図書館に朝から通っていた時期もありました。市も今後の利用者の増が見込める状況とのことから、現図書館と比較してスペースの拡充や、他の諸室との共用化、民間スペースの活用などで確保していく意気込みですが、注視していく必要があります。

 

④将来的な施設更新時への対応
 北街区の新しい宮前区役所、駅前街区の新しい宮前市民館・図書館を含めた公共3施設はいずれも、将来に渡り適切に維持管理をしていく必要があります。マンションの所有関係を整理する区分所有法は、いまの老朽マンション問題の壁となっているのが現実であり、長期的な施設更新への考え方を今のうちから整理しておく必要があります。50年後、60年後も(生きていれば)地元・宮前区で生活し続ける当方、その子ども、孫といった世代においても問題が発生しないよう解消しておく必要があります。

 

上記の点については、今後の議会活動で懸念を払拭していただけるよう、行政に伝えていきたいと思います。
併せて、今回の基本計画(案)について多くの市民の目に触れたとき、様々なご意見を持たれることかと存じます。そういったご意見を地域の中からしっかり聞かせて頂いて自身の意見に重ねていきたいと思います。

 

市民館・図書館の融合イメージ

本基本計画(案)でも、いくつかの市民館図書館を融合して活用している自治体の例が複数挙げられています。

 

大和市文化創造拠点シリウス:会議室の見える化

 

玉野市立図書館・中央公民館:公民館・図書館諸室の連続した配置

 

荒川区ゆいの森あらかわ:共用化(イベントがない時は閲覧席等に利用できる絵本に囲まれたホール)

 

恵庭市えにあす:共用化(会議室としても利用可能な学童スペース)

 

以前、当方も利用させて頂いた大和市シリウスの様子は過去ブログのとおりとなっています。

 

大和市文化創造拠点シリウスを見学

2019.06.22

 

今後のスケジュールについて

新型コロナウイルス感染症の影響で事業進捗にも影響が出る可能性はありますが、基本計画で示されたスケジュールは下記のとおりとなっています。

 

 

今回は、2025年〜2026年度中に供用開始を予定している「新しい宮前市民館・図書館」についてお伝えさせて頂きました。冒頭でもお伝えしましたが、この新施設設置は「鷺沼駅周辺再開発」の一環の話でもあります。

 

再開発自体は準備組合が主体となって進めていきますが、公共施設の議論については、「新しい宮前市民館・図書館」以外にも、「現・宮前市民館図書館及び区役所跡地の活用」、「向ケ丘出張所のあり方検討」の3本立てになっています。

 

これらについても違う機会で、皆様にお伝えできればと思っています。

 

今回も最後まで読んで頂き、有難う御座いました。

 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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