みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
今回は、当方も連日ツイッターで情報発信している「新型コロナウイルス感染症」に対する内容を掲載していきたいと思います。
基本的に川崎市からの情報を速報ベースで発信するツイッターとは異なり、複数情報をまとめて掲載したり、市や議会の取り組みや今後の考え方等を掲載していきたいと思っています。
ツイッター上では、いくつかのコメントを頂いておりますが、「川崎市差別のないまちづくり人権条例」時と同様、個別に返信することは致しませんが、コメントは読ませて頂いております。それぞれの意見については、今後の参考とさせていただきますので、ご理解の程お願い致します。今後も引き続き、公式情報が入り次第、積極的にツイッターでは情報をお届けできるよう善処して参ります。
【川崎市・新型コロナウイルス感染症の発生状況】
昨日、新たに8名の感染が確認され、市内での感染者数は30名となりました。
【居住地別※3月31日時点】
川崎:3名
幸 :5名
中原:5名
高津:3名
宮前:6名
多摩:2名
麻生:3名
市外:3名1日に確認された感染者数としては最も多い数字です。
— 矢沢たかお 川崎市議会議員(宮前区) (@takatter828) April 1, 2020
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本日は「新型コロナウイルス感染症の現状等について」、2020年4月2日時点における「新型コロナウイルス感染症」に対する最先端の情報について触れていきたいと思っています。
川崎市には、健康福祉局所管で健康安全研究所という施設をキングスカイフロント・殿町にある生命科学・環境研究センター内に設けています。2013年から健康安全研究所の所長として活躍頂いている感染症の専門家である「岡部 信彦」氏を招いて、勉強会を実施していますので、その内容についてお伝え致します。
岡部信彦氏プロフィール
1971年 東京慈恵会医科大学卒業
1978年 米国テネシー州バンダービルト大学小児科感染症研究室研究員
1991年 WHO西太平洋地域事務局(フィリピン・マニラ市)伝染性疾患予防対策課課長
1995年 東京慈恵会医科大学小児科助教授
2000年 国立感染症研究所感染症情報センターセンター長
2013年 健康福祉局 理事・健康安全研究所所長
※感染症の専門家で、現在、国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の委員を務める
勉強会資料
※以下からPDFで資料をご覧いただけます。
新型コロナウイルス感染症の現状等について
新型コロナウイルス感染症の現状等について
上記資料の中でも記載のある内容ではありますが、総括的にまとめられていた文章を以下に記載させて頂きます。
◯いわゆる「医療崩壊」は、オーバーシュートが生じてから起こるものと解される向きもある。しかし、新規感染者数が急増し、クラスター感染が頻繁に報告されている現状を考えれば、爆発的感染が起こる前に医療供給体制の限度を超える負担がかかり医療現場が機能不全に陥ることが予想される。
◯世界各国で、「ロックダウン」が講じられる中、市民の行動変容とクラスターの早期発見・早期対応に力点を置いた日本の取組(「日本モデル」)に世界の注目が集まっている。中国湖北省を発端とした第1波に対する対応としては、適切に対応してきたと考える。
◯一方で、世界的なパンデミックが拡大する中で、我が国でも都市部を中心にクラスター感染が次々と発生し急速に感染の拡大がみられている。政府・各自治体には今まで以上強い対応を求めたい。
◯これまでも、多くの市民の皆様が、自発的な行動自粛に取り組んでいただいているが、法律で義務化されていなくとも、3つの密が重なる場を徹底して避けるなど、それぞれが役割を果たすことによって、個人が、そして社会が守られる。
新型コロナウイルス感染症への川崎市の今後の対応について
現時点で非常に関心が高いことの一つとして、今後の学校対応についてが挙げられるかと思います。学校再開については、当方も沢山のご意見を頂いておりますし、行政側にも多くの意見が来ていることだと思います。すでに近隣自治体で対応が異なっている学校再開予定です。
川崎市は千葉市と同じような対応状況です。では、学校再開となった場合、果たして「子どもたちの安全は守られるのか?」というのが、保護者や子どもたちにとって心配なのではないかと考えています。最終的な判断は市長(行政)となりますが、岡部先生の意見としては、次のようなものでした。
当方も岡部先生の話を聞き、「3つの密」が同時に発生するような環境に子どもたちを晒すことない状態を始め、手洗いやうがいなど、感染予防対策を徹底し、教育が行える環境が各学校で整うであれば、子どもたちには通学してもらい、教育を受けてもらうことが社会的には重要と感じましたが、一方で感染リスクはじゃあ0になるのか?と言われれば、0とは言えない状況だと思います。どうしても通学したくない/させたくないという児童や保護者の気持ちも同じ子育てをする人間の一人としてわかります。そういった方々に対しての配慮ある対応も考えていく必要があります。
近日中に川崎市においても、学校再開に対する方針が発表されると思います。岡部先生の意見も含め、総合的に検討され市長判断が下されるはずです。3月末日時点での市内感染者数は30名。今後も残念ながら増えると思いますが、重要なことは発生者数が収束していくかどうかだと思います。新型コロナウイルス感染症への対応、一つ一つ注視をしながら、当方が出来ることをやっていきたいと思っています。
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【川崎市・新型コロナに対する学校対応※4月2日夜間】
・市立学校は臨時休業(4月6日〜17日まで)
・休業期間中は原則家庭学習。週に1回程度登校日を設定。
・入学式は実施。
・始業式は学校の状況の応じて4月6日以降に実施
・児童生徒の居場所は、やむを得ない特別な事情がある児童生徒に対し「わくわくプラザ」設置
・学校施設解放の利用中止の継続
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。