ベビーシッターの皆様との意見交換〜川崎市の子育て環境について〜
みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
あと2週間もすれば次の議会準備が本格化してまいります。地域活動や様々な勉強に時間を充てられる貴重な5月。休みなく活動をさせて頂いております。
本日はベビーシッターの皆さまとの意見交換をさせていただきましたので、その際にご説明をした川崎市の子育ての現状を合わせて少しご紹介できればと思っています。
川崎市の子育て環境の現状について
人口増が続く川崎市、子育て世帯も非常に多く、平均年齢は43.2歳(平成29年現在)。
先ずは人口別グラフを見てみます。
それぞれのピークが太字・太枠で記載されています。
総人口のピーク : 2030年 158.7万人
老年人口のピーク : 2060年 50.4万人
生産年齢人口のピーク :2025年 102.8万人
年少人口のピーク :2030年 20.2万人 となっています。
因みに高齢化率でいうと、
2015年 : 19.5%(全国:26.6%)
2030年 : 23.6%(全国:31.6%)
2060年 : 35.3%(全国:38.4%) という数字が予測されています。
人口増が続く川崎市でも2025年以降では生産年齢人口が下がり始め、2030年には年少人口も下がり始めます。
次に子育て環境に関する数字を見ていきたいと思います。
次に川崎市子育てに関するアンケート報告書(平成29年)からみる現状の利用状況やニーズを見てみます。
実際の数字を見てみると、爆発的に増え続けている保育所利用申請者数に対して、何とか待機児童を出さないようにもっともニーズが高い認可保育所の整備を一生懸命進めてきたことが数字上もわかります。
実際、議会としての方向性も全く同じでした。ベビーシッター事業は現在、都が補助金も入れて事業を後押ししていますが、国の補助金が入らず自治体単独予算で行っている事業のはずです。財政状況が豊かだからできる施策といっても過言ではありません。
(えっ!?川崎市も豊かだって?その点については詳しく知りたい方は以下参照ください)
とはいえ、財政に大きな課題があるからといって何にもできないというわけではありません。今までハード施策で受け入れ枠を拡充し続けてきた子育て施策ですが、作り続けているハードは将来どうするのか、需要は長期的な目線でみると陰りが見えてきています。
将来人口推計を見据えた中で、従来までの取組もどこかで見直しをかけていかなくてはならないと感じます。ベビーシッターもまだまだ正しい理解が進んでおらず、認知度を上げていく取組が今後必要だと思います。
いずれにしても、働く親御さんたちをサポートし、働きやすい環境を作り上げることは力強い自治体を形成していく上でも非常に大切なことです。また様々な面でご意見やアドバイスをいただければと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。