追加説明!!通勤時間帯が除かれているのは一体なぜ!?
みなさん、こんにちは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
ついに予算審査特別委員会を含む川崎市議会第1回定例会が明日、閉会となります。2月13日〜3月17日までの約1ヶ月間に渡って行われていました。
ついこないだまでは、都議会の話題で持ちきりでしたが、今は森友学園の話を中心に国会ですね。。。予算審査を行う期間のはずなのに、全く予算に触れられていません。本題が何も審議されずに成立してしまうが良いのだろうか?30日ルールがあるとはいえ、出来る限り、一年間のお金の使い方についてしっかり議論をしていただきたいとと一国民として思う次第です。
議会の合間で地元活動ができた本日は、このブログでも紹介した「向ヶ丘遊園駅〜たまプラーザ駅バス路線本格実施」について、補足説明をしたいと思います。
過去の記事は以下から。
新規路線が誕生する大変喜ばしい内容ではあるのですが、時刻表を見ていただけるとわかるとおり、朝夜の通勤時間での運行が全くありません。
この点について、複数人の地域の方から時間帯拡充の要望を頂いており、細かく丁寧に対応させていただいている次第です。
議員に対して声には出したくないけど、内心「これじゃ使えないよ〜!」とお怒りの方も多いかと思います。
ご要望があれば資料を持参し、説明にあがらせていただきますが本ブログでも、様々な事情を踏まえた中での本格運行実施であるということを説明させていただきたいと思います。
運行本数を再チェック!!
向ヶ丘遊園駅とたまプラーザ駅を結ぶ路線の本格実施決定.pdf
通勤時間帯が除かれているのは一体なぜ!?
先日地域の方へご説明させていただいた内容をベースに記載させていただきます。
この運行本数を見たときに誰もが思うのが、本校本数が”通勤時間帯に適していない”という部分だと思います。
この点については今まで実施してきた社会実験中、議会においても既に訴えてきたところですが、”すぐには出来ない事情”が実はあります。
それは、通勤時間帯における「たまプラーザ駅バスターミナルの逼迫」という問題です。
たまプラーザ駅のバスターミナルは東急が所有しており、今回の社会実験および本格運行に関しては東急のご協力があり実施に至ったのですが、通勤時間帯はすでにバスターミナルが飽和状態でこれ以上の新規路線は受け入れられない状態という東急と横浜市の事情があります。
現状、向丘地区からアクセス出来ない鷺沼駅に対しても新設を訴えていますが、同様の理由で新路線が出来ません。
(因みに向ヶ丘遊園駅前バス広場も通勤時間帯は逼迫している状況です。向ヶ丘遊園の場合、一般車両やタクシー車両が混在しているので整理が必要ですが・・・)
結果的に、バスターミナルに余裕がある時間帯(昼間)での運行にせざるを得ないというのが、現時点の実態で、解決にはバスターミナルの再整備を実施する必要があります。
===== データとして、以下を御覧ください(2017年3月17日追加) =====
また、バスターミナルの問題が主な部分ではある一方、公共バス路線の採算性という議論も議会ではさせていただいています。
向ヶ丘遊園駅〜たまプラーザ駅を結ぶ新路線は、色々と細かい数値はあるものの、ざっくり1本あたり27名にご乗車いただけないと赤字となります。
公共バスというのは、新規路線開設以上に難しいのが、路線を廃止にすることです。
出来る限り、赤字路線を作らない為にも投資に見合った効果を見込む為に需要予測は慎重に行わざるを得ません。
「路線バス社会実験における調査結果」が最近実施された住民説明会でも配布されています。
簡単に言うと、利用者アンケート結果です。
資料をご覧いただけるとわかりますが、約4,000名の利用者アンケートの結果、
・「生活が便利になった」が約5割
・「行動範囲が広がった」が約2割
・「外出頻度が増えた」が約1割
計84.4%の方が「満足と評価」しています。
今後の利用意向に関しても、
・「今後も利用する(はい)」が実験終了直前で97.1%となっています。
など、利用者評価も含めて検討していただいた結果、本格運行となりました。
この度の向ヶ丘遊園駅からたまプラーザ駅を結ぶ新規路線の開設は宮前区の先代議員から引き継ぎながら、約7〜8年かけて漸く実施に至ったものです。
決して現状で満足しているわけではなく、気持ちとしては私も通勤時間帯への拡充を進めていきたいですが、今回の件で疑問に持たれた市民、一人でも多くの方にこういった事情があることもあわせてご理解いただきたいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また、意見を下さった方々のお陰で改めて多くの市民が時間帯の拡充を望んでいることを感じました。心から感謝申しあげます。