みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
本日、9/1から第3回定例会がスタート致しました。
第3回定例会は10月中旬まで続き、令和6年度の決算に関する議案も盛り込まれており、「決算議会」と言われます。
行政運営は予算→決算、予算→決算という流れになりますので、令和7年度予算を日々執行しつつ、この次期に前年度予算の使い方を審査する決算があるといった形です。
新しい取組などがバーンと表に出るタイミングになるので、どちらかというと、予算の方に注目が集まりがちですが、実は実際に何にお金を使ったのか、予算通りにお金を使ったのか、使っていなければ何に使っているのか、こういった視点となる決算は予算以上に重要なものとなります。
過去の数字の推移を見る際は、決算ベースで見る事が多いですしね。
さて、前置きはこの程度にさせていただいて、本日は過去から継続的に取り組んできた「障害者グループホームの入居希望者情報の一元化」に向けた取り組みについて、その後、進展がありましたので、ご報告させて頂きます。
今回は総集編的なイメージで,
川崎市の障害者グループホームを巡る課題
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川崎市に対して提案してきた内容について
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グループホームの情報一元化に向けた入居希望者の支援体制強化
こういった流れで報告をしてまいります。
⭕️川崎市の障害者グループホームを巡る課題
先ず、当方が着眼してきたこの間の本市障害者グループホームを巡る課題についてですが、主に以下の視点となっています。
「入居希望者側(一般市民)」
・相談窓口の区役所や地域相談支援センターの職員は相談に乗ってくれるけど、職員によって対応が異なる。また、我が子の特性と施設側の特性をよく理解した上で、マッチングしてくれているのか懸念。
・グループホームはどこも一杯で入れない。市には施設を持って増やしてほしいという要望が常態化している。
「グループホーム施設側(運営事業者)」
・一般的には障害者グループホームはいっぱいで入れないといった認識が広がっているかもしれないが、施設によっては、入居希望待機者が0であり、外部事業者と契約して募集をしなくていけないほどで、運営に苦労しているところもある。
・紹介を受けても、自分の施設では受け入れられない子どもであったり、施設特性と入居希望者特性のマッチングに苦労している。
「窓口となる区役所&地域相談支援センター側」
・職員によって知識量に差があり、円滑なマッチングにも影響が出ている。
・人口が増えているわけなので、障害者も増えている。だが、職員は増えない。
・市内にグループホームをどれだけ整備していくかという方針は市が計画しているが、その根拠が数字として把握できていない。つまり、入居を希望しているのにも関わらず入ることが出来ないという真の入居希望待機者数を市として把握できていない。にも関わらず、整備計画を策定している。
当方がこれまで、各方面のご意見を聴いてきた中では、まとめると上記のような声が挙がっていました。
行政側の課題は、当方が指摘し、行政としても認識頂いた課題でもありますが。
⭕️川崎市に対して提案してきた内容について
前述のような課題がある中で、当方として市議会で重ねて提案してきた内容ですが、それはズバリ「入居希望者情報の一元化」と「施設側からの直接アプローチの促進」です。
一つ一つ、説明していきます。
先ず、入居希望者情報の一元化ですが、これまで、各区役所&支援センターで受け付けていた入居希望者からの相談情報は、どこかに一元化されているわけでなく、各区内でしか活用されていませんでした。
それを市として一元化することによって、入居を希望しているのにも関わらず入ることが出来ないという真の入居希望待機者数を把握すること出来ます。
この数字を把握することで、グループホームの施設整備計画の精度をより改善させることが出来ます。また、一元化することで、職員間で迅速な情報共有が可能となります。
ではどうやってやるのか?ですが、当方が過去議会で提案し、実現できた「特別擁護老人ホーム入居希望者情報の一元化」の考え方を流用可能です。一元化窓口を運営する特養関係団体と障害者関係団体の違いはありますが、仕組みの自体は出来ると考えています。
次に、施設側からの直接アプローチの促進ですが、シンプルに言ってしまうと、施設側から入居希望者に対して、“希望者に限って”直接営業活動ができるようにするということです。
入居希望者は将来的な事を考えた上で、情報を集め、我が子にあった施設をいつも考えています。職員は2〜3年で異動となる上、数多ある施設特性を常にアップデートし続けている職員側の限界もある為、施設側から入居希望者に直接アプローチをかけてもらうというのは、持続可能で現実的なものかと考えています。
これも「特別擁護老人ホーム入居希望者情報の一元化」の考え方を流用したものです。
⭕️直近の議会でのやりとり。上記提案に対する市の見解は?
当方ホームページから抜粋し、以下添付、記載致します。
令和6年度の議会で取り上げた際の最後の答弁は、
「利用者と施設のギャップの解消及び最適なマッチングに向けた取組は重要であると考えておりますので、年度内にはグループホームの運営法人や関係団体、区役所、障害者相談支援センターとの意見交換を行い、現計画の最終年度となる令和8年度を目処に待機状況の情報集約、利用実態の把握を行うなど、入居希望者の支援体制を強化してまいりたい。」
でした。
さて、そこから一年間が経過しました。
どのように動いてきたのでしょうか。
⭕️グループホームの情報一元化に向けた入居希望者の支援体制強化
結論としては、市として大きな一歩を踏み出してくれました。
次の資料は、本年令和7年8月に当方に担当部署から説明のあった資料です。
前述の通り、提案した「入居希望者情報の一元化」と「施設側からの直接アプローチの促進」のうち、「入居希望者情報の一元化」について取り組みが進むことになりました‼️
但し、現段階の仕組みとしては当方が想定していたものではなく、資料にある通り、各区役所職員&支援センターに各グループホームの空き状況及び特徴を記載した「空室等情報一覧リスト」の作成を通じて、情報を効率的な集約を進めるものです。
具体的には資料P.3の図に記載ある通りです。
この取組によって前述した課題のうち、いくつかが改善するとは思いますが、以下のような課題点は残ります。
・各職員が情報を更新し続ける業務量は改善されるものの限界があるのでは
・入居希望者側の目線においては、この取組によって職員の知識量が増え、マッチング性能の改善が見込めるものの、依然として職員頼みのマッチングになってしまう
・今回の取組はグループホーム側の情報一元化が主であり、入居希望者情報の一元化ではない
これらの課題は残る可能性が高いことは、本取組の説明を市役所担当部署から説明をいただいた際に意見交換はさせて頂きました。
なので、この取組プロセスが最終系ではなく、発展途上とし、将来的には「入居希望者情報の一元化」と「施設側からの直接アプローチの促進」が加わってくるのが望ましいと考えています。
現在の取組の延長線上で短期的に取り組めるものとしては、即効性もあり、評価すべきものと考えています。
応援をしながら、今後も三方良しの取組となるよう一緒に取り組んでいきたいと思います。また、状況については報告をさせて頂きます。
長文となりましたが、最後まで読んで頂いた皆様、ありがとうございます。
今後も宜しくお願い致します。














