【番外編シリーズ】政党って何なの?②

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【番外編】政党って何なの?②

 
みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
 
意外と【番外編】前回記事の評価が良かったので、今回も引き続き「政党」についてお話をしていきたいと思います。
 
前回は現存する9つの国政政党の変遷を図も使いながら、お伝えさせていただきました。

【番外編シリーズ】政党って何なの?①

2018.10.11

今回はその中でも最も古い歴史を持つ「日本共産党」について、政治に対して関心が無かった方々でも理解が少しでも進むように話が出来ればと思っています。(先ずは、自民党と言いたいところですが・・・年上順でいきたいと思います)
 
前回の記事でも書かせていただきましたが、それぞれの「政党」というものが「何を最大目標として目指している団体なのか?」を知らない方が実は多くいらっしゃいます。
 
この一番の根幹の部分を簡単にでも把握すると、目先の政策や活動だけでなく、自身の一票というものが将来の日本をどう変えていくのかに繋がることを意識できるかと思います。
 
これらを知っていただくために、先ずは見てもらいたいのが「綱領」です。綱領とは、政党の対策・方針・主義主張を示したものです。

日本共産党綱領〜何を目指す政党なのか〜


綱領は、2018年10月現在で日本共産党ホームページで確認できるものです。
 
日本共産党綱領
 
長文であるため、上記サイトから確認していただきたいと思います。綱領では、以下のことが明記されています。
 
《資本主義を乗り越え、社会主義・共産主義に前進する》※1
《日米安保条約を廃止し、アメリカ軍とその軍事基地を撤退させる》
《自衛隊については、軍縮の措置をとる。憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進させる》※2
《天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである》※3
 
簡単に申し上げると、上記内容を目指す政党なわけです。一つ一つ注釈を以下で解説したいと思います。
 
※1:政党の名前のとおり、最終的には「共産主義」を目指す政党であることはわかりますが、共産主義へ移行する過程を「社会主義」と呼んでおり、社会主義が進化して「共産主義」に到達すると考えている。「資本主義→社会主義→共産主義」って感じです。
社会主義と共産主義自体の意味合いが分からない方は、ざっくりわかりやすく解説している以下のようなサイトもありますので、興味があれば見てください。
 
社会主義・共産主義の違い
 
よく「自由と平等」という言葉を聞くかもしれませんが、私自身は非常に重たい言葉だと思っています。平等社会を突き詰めると共産主義に行き着くのですが、このことを論じるだけでも大変です。
天皇の条項もあり、平等を突き詰めると否定される私有財産権も保証している現行憲法で、共産党が理想とするような新国家は作れるはずはないと思うのですが、、、
また、共産主義を実践したらどういった生活が具体的に待っているのか?については、関心がある方もいらっしゃると思います。あくまでイメージ程度のものではありますが、マンガで面白おかしく学べる「カルト村で生まれました(著:高田かや)」という本がありますので、興味があればご覧ください。
また、ネットで検索しただけでも多くの専門家が論じていますので、ぜひ掘り下げて勉強してみてください。
 
※2:日米安保条約も廃止して、米軍基地も撤退させて、さらには自衛隊も解消に向けて進めると書いてあります。
一体どうやって日本を守っていくのか?について、残念ながら綱領などからはこの考えに対する答えは明記されていません。ただし過去の共産党大会の過去の決議などから、「日米安保に基づく自衛隊はダメだが、西欧諸国に対抗するための自衛組織(共産党軍)なら良い」といった考え方が示されています。ですが、共産党軍と9条の関係については触れられていません(まもろう憲法9条って?)
 
※3:日本共産党はかつて綱領に「天皇制の廃止」を明記していました。04年1月に改定した現在の綱領の文言が上記には記載されていますが、それでも綱領の別の項には「形を変えて天皇制の存続を認めた天皇条項は、民主主義の徹底に逆行する弱点を残したものだった」とも記載されており、改定時に「天皇制を容認した」と報道されたことに反論していました。党ホームページには「目標としては天皇制をなくす立場に立つ」と堂々と記載しているところを見ても、皇室制度に反対であることは何ら変わっていません。
 
といった感じで、当方が理解している日本共産党が目指す国家・やりたい事について記載させて頂きました。
最後に、地方議会という政治の場では、よく市民の方から「地方議員の場合、政党は関係ないんだよ。人で選んでいるんだから。」とおっしゃる方がかなりいらっしゃいます。
選挙で勝たせて頂いている当方としても、非常に嬉しい言葉であるわけですが、一方で政党に所属している議員は、国政だろうが市政だろうが、少なくとも「政党の理念や目指すべき方向性」に共感しているから政党を背負っているわけです。
投じた一票は必ず、その政党の掲げる目標達成に向けた力になるわけです。
 
政治を知れば知るほど一票の重みは増してきます。重みを噛み締め、権利を行使していただける市民・国民が増えることを切に願います。
 
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 


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