防災と危機管理ー期待される議会の役割ー
ついに梅雨明けとなりました本日は、文教委員会、団体ヒアリング、議員研修会ということで、市役所に缶詰となっていました。議員研修会では、明治大学名誉教授の中邑章 氏を講師としてお招きし「防災と危機管理ー期待される議会の役割ー」と題して講演をいただきました。防災や地域包括などの話では、必ず”自助・共助・公助」という話がでます。最近では、これに互助が加わっています。
自助が先ずあるわけですが、日本の場合、”公助依存”というのが他の先進国と比較しても蔓延しているとのこと。行政も政治家も信頼できないという意見が強い日本の社会ですが、一方で、自身の将来のことに関して、それは”個人責任なのか、行政責任なのか”という問いに対して、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、日本を比較したとき、日本以外すべての国で”個人責任”だと答えています。日本では、圧倒的に行政責任という回答が多いのが特徴です。
信頼できない公的なものに対して、依存しているのが日本だということを中邑氏は「みのもんた症候群」と名付け、説明をされていました。
先進国の中でも特に高度な形で、公的な支援だけでなく、様々な地域同士がネットワークのように支え合う日本だからこその感覚なのかもしれませんが、何かあっても誰かがやってくれる、自治会に入らずゴミを捨てても誰かが処分してくれるし、防災訓練に出なくても警察・消防に連絡すればすぐに助けてくれる。助けてくれなかったら行政のせいだ!といった”自助力”の欠如は、感覚的なものですが、私も含め若い世代を中心にどこか蔓延している感覚なのかもしれません。
アメリカのような自己責任が行き届いた国になれとは言いませんし、それが最適だとも思っていませんが、参考にすべき点は多々あると改めて感じました。