川崎市の子どもの歯・お口の状況は?〜むし歯の二極化→健康格差〜

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川崎市の子どもの歯・お口の状況は?〜むし歯の二極化→健康格差〜


みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
 
本日は川崎市における子ども達の歯の健康状態についてをお伝えしていきたいと思います。
川崎市歯科医師会連盟と定期的に開催をしている合同研究会が、先日19日(土)に行われました。
 
第6回となる合同研究会・懇親会では、国政活動報告として「島村大参議院議員」が、川崎市歯科将来構想として「川崎市歯と口の健康つくり条例」「乳幼児、児童生徒のフッ化物洗口」の必要性について、それぞれの先生方から発表がなされ意見交換をさせて頂きました。
 
多くのことを学ばせて頂いたのですが、当方が特に大切だと思った観点について、今日はお伝え致します。
 

第6回川崎市歯科医師連盟・自民党川崎支部連合会合同研究会の様子

進むむし歯の二極化、拡大する健康格差


現在の川崎市内の子どもたちの歯・お口の健康状態は一体どういう状況なのでしょうか。
 
以下グラフを御覧ください。
 

3歳児においては直近では20%を下回っているが

 

5歳児になると30%を上回る状態に

 

市内小・中学校においては、その数字は右肩下がりのようだが、下がり止まり傾向になっている

 
グラフからわかることとして、本市においては子どもたちのむし歯の状況は右肩下がりで、改善しているが、近年においては下がり止まり傾向になっているということです。
 
加えて、市歯科医師連盟の先生方曰く、一見むし歯は減少しているように見えるが、実はむし歯がたくさんある子どもがいるというのが実態とのことです。つまり、むし歯の二極化(口腔状態の二極化)が進んでおり、健康格差が広がっているとのことでした。
 
平均値だけでは見えない実態があるということです。
 

健康寿命の延伸と歯及び口腔状態の関係


以下表は川崎市の健康寿命に関するものです。
この表では、川崎市の平均寿命と健康寿命の差は、男女とも国の差以上に開いていることがわかります。平成22年時点では、国と市では男性で1.5歳、女性で0.8歳の差があります。

 
国民35歳以上の8割が抱えている国民病とも言える「歯周病」。
歯及び口腔内の健康を保つ事が、身体全体の健康に繋がり、そして人生100歳時代を迎える現代においては、その健康こそが人間にとって最大の資産とも言えます。
 

 
この問題意識にたった上で、当方も自身の取り組む政策の一つとして掲げている「オーラルフレイル対応(口腔の衰え)」があります。オーラルフレイルは、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。概念については以下図を参照ください。
 

「フレイルと加齢との関係」通常、加齢と共に口腔機能が低下するが、このフレイル状態で適切な対応を取れば元の健康な状態に戻ることができる。

 

「オーラルフレイル概念図」、「口の健康への意識の低下」が、「口のささいなトラブルの連鎖」に繋がり、「口の機能低下」に結びつき、最終的には「食べる機能の障害」となる

 
前段でもお示しをしたとおり、いま歯や口腔機能に関する意識は二極化されていると言われています。歯や口に対する関心(リテラシー)が低い家庭で育った子どもや、児童相談所に寄せられるような虐待等を含めたネグレクトが日常化している家庭においては、小さい頃からこういった習慣や教育が家庭でされていません。
結果として、「口腔崩壊」と呼ばれるような状態の子どもが本市においても実際一定数いるのが現実です。
 
歯や口腔状態に関心を持ち、小さいころからのケアを大切にする為には一義的には「家庭教育」が大切だと私は思います。ただ、すべてを家庭教育に帰結させてしまうことは、負の連鎖にも繋がりかねず健康格差を拡大させてしまうことにも繋がりかねません。
 
すべての市民に対して、歯や口に対するリテラシーを醸成していく取り組みと、義務教育過程におけるフッ化物洗口実施等の具体的な取り組みに対する検討が必要です。これらの取り組みを進めていく為には条例化を含め、どういった手段が適切なのか・・・。
引き続き専門医師の皆様のご指導を頂きながら模索していきたいと思います。
 
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 


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