熊本震災現地視察「大分県・熊本県」
5月17日から18日にかけて、川崎市・横浜市議会議員有志での合同視察を行ってまいりました。
初日は、大分県別府市を視察。別府市商工会議所にお話しを聞きました。全国的に温泉でも有名な別府ですが、8割が観光業で支えられている市だそうです。現在は、復旧が進みそのほとんどが元気に営業を始めているのですが、震災以降、ホテルや旅館の稼働率は下がり続けているとのこと。
新聞やメディアのおける報道がどうしても崩れたところばかりが注目されてしまっていて、その後の状況が報道されない。別府市においては復旧も進み、5月8日で避難所もゼロとなった。よく報道されていた由布院に続く道路も完全復旧ではないが、通れる状況にある。がんばって営業している元気な様子もメディアには取り上げてもらいたいとおっしゃっていました。
風評被害に負けず、元気PRをがんばって続けていくことが当面の活動になるそうです。
皆さん、別府市に遊びにきていただくことも立派な支援の形です。GO!Beppu!!
- 別府商工会議所
- 風評被害にめげず、元気PRに尽力!!
- 行くこと、それが応援になる。
18日は熊本市。市役所職員などにお願いして行政視察を行うと現地に負担になってしまうことを危惧し、行政職員には一切依頼せず熊本市議会・紫垣議員にご案内をいただきました。これは前日の大分県別府市でも同様です。
まず、市内にある避難所を2箇所視察し、現地で応援に入っている川崎市職員・横浜市職員をはじめボランティアの皆様に感謝を申し上げさせていただきながら、視察を実施いたしました。
その後、もっとも被害が大きかった益城町の状況、熊本城の状況を視察してまいりました。
最後は市議会議長室にて澤田議長にもご挨拶をいただき、川崎市を含めた政令市からの支援に対する感謝を述べられました。
- 避難所の一つである「熊本市男女共同参画センターはあもにい」。川崎市職員も応援に駆けつけており、24時間の避難所運営を手伝っていました。
- 一般市民が避難している場所。ダンボールで区切られています。
- 支援物資は玄関入ったところすぐにも置かれており、物資自体は十分な状態とのことでした。
- 通信事業者によるWi-Fiスポット、携帯・スマートフォン充電器の設置は早かったそうです。
- 非常に重要です。
- 2箇所目の避難所に移動する時にみたアーケード街の様子(先の支柱が折れてしまっています)
- 横浜市職員が応援にきている避難所。横浜市は消防局職員と一緒に応援にきていました。
- 場所を移動し、熊本城へ。
- 城壁の対岸にある道も、地割れしておりいつ崩れるか分からない状態
- 城壁は無残な状態で崩れていました
- 木の根が露出しており、非常に危険な状態
- 市民にとって象徴だった熊本城。目を疑うほどでした。
- 天守閣は無事だったようです。
- 熊本城視察からは、北九州市議会議長も加わり3市での合同視察。
- 熊本市役所議長室での会談
- 熊本市役所にある議場の様子。議会にも大きな影響がありました。
今後、熊本市としては”創造的な復興”に向けて取り組んでいくとのこと。単なる現状復帰ではなく、前に進む復興を目指していくと熊本市議会からは話しがありました。今回の震災に対する支援は、被災地での影響を抑えることができたと考えていますが、大きく寄与したのは政令市長会行動計画というものがありました。
この政令市長会行動計画に基づき、川崎市を含む全国20ある政令指定都市の支援が迅速に行えました。これからはこういった震災時における「議員の行動」についても考えていく必要があると強く感じました。被災した熊本市、その市議会の行動というのも非常に参考になりました。
また、応援に来ている職員やボランティア。こういった支援の源泉となる皆様への対応にも課題があると感じました。今回の視察が川崎市防災力の向上に寄与できるよう努めてまいります。
この政令市長会行動計画に基づき、川崎市を含む全国20ある政令指定都市の支援が迅速に行えました。これからはこういった震災時における「議員の行動」についても考えていく必要があると強く感じました。被災した熊本市、その市議会の行動というのも非常に参考になりました。
また、応援に来ている職員やボランティア。こういった支援の源泉となる皆様への対応にも課題があると感じました。今回の視察が川崎市防災力の向上に寄与できるよう努めてまいります。