一般質問①都市計画道路横浜生田線(水沢工区)の進捗状況について

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みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

 

令和3年川崎市議会第4回定例会が11月26日から12月21日まで開催されています。
今回は12月16日〜21日までの間で行われている一般質問の中から、当方が取り上げた以下テーマについてご報告させて頂きます。

 

1 都市計画道路横浜生田線(水沢工区)の状況について
 宮前区にある清水台交差点を菅生緑地方面に真っ直ぐ抜ける都市計画道路の進捗状況を確認致しました。横浜市側に抜ける道路であり、昭和61年から川崎市による用地買収を開始。川崎市議会にて、1期目当選当初から開通に向けた取組を取り上げ続け、令和元年にすべての用地買収と基本設計が完了。横浜市側との調整を残すのみとなっている。
 

 
2 特定生産緑地指定申し出の状況について
 2022年問題(生産緑地指定から30年が経過することによって、大量の農地が解除され失われる可能性がある問題)に絡め、2018年3月から取り上げてきているテーマです。30年を経過する生産緑地については、その期間を10年延長する特定生産緑地への指定申出を積極的に進めていくことが行政として大変重要な取組となっていきます。その指定申出状況について取り上げました。
  
3 本市施策における経済安全保障の重要性について
 現在、国では来年1月召集の通常国会で「(仮称)経済安全保障推進法」の提出を目指しており、法律成立後には「(仮称)経済安全保障担当室」を新設する方針を固めました。これまで国の役割として認識されてきた「安全保障」に関する議論が、地方公共団体にも求められる時代、社会情勢へと移り変わり始めています。自治体における経済安全保障の重要性に対し、質問として取り上げました。
   

 

今回は、上記3テーマの中から「1 都市計画道路(水沢工区)の状況について」の議会でのやりとりを含め、ご報告をさせて頂きます。

 

1 都市計画道路横浜生田線(水沢工区)の状況について

矢沢たかお
 第2次川崎市道路整備プログラム計画期間の前期期間がまもなく終了となります。(都市計画道路横浜生田線水沢工区)当該路線は前期での着手・完成を目標としていた路線ですが、これまでの取組と現在の進捗状況及び、今後の方向性を伺います。

 

 当該工区の進捗状況でございますが、用地取得等に関しましては、昭和61年度に初めて用地を取得し、その後、道路予備設計や測量等を実施するとともに、令和元年度に用地取得が完了したところでございます。
 また、現在公表している「第2次川崎市道路整備プログラムの後期の取組(案)」においては、完成目標を令和3年度から令和7年度に変更しております。
 横浜市との協議調整につきましては、本年1月に局長級協議を実施し、両市において都市計画道路の重要性を確認したところでございます。
 その後、7月に川崎市条例に基づく「自主的な環境影響評価等」を活用した取組を本市より提案し、横浜市としての関わり方について意見を求め、併せて横浜市の関係住民との意見交換の場の設定を要請いたしました。
 しかしながら、10月に横浜市からは、整備の優先度が低く、当面事業化する予定もないため、「自主的な環境影響評価等」の作成などには関わらないことや、意見交換の場の設定についても関係住民から同意が得られなかったことについて、回答を受けたところでございます。
 今後につきましては、都市計画道路の重要性を踏まえ、両市が共通の認識の下、事業に取り組む必要があることから、引き続き、当該路線の整備手法を検討するとともに、その実現に向け、横浜市と協議調整を継続してまいります。

 

矢沢たかお
 道路整備プログラムの後期に位置付け、令和7年度の完成に向けた取組を進めていくとのことですが、横浜市側からはいま御答弁頂いた内容の回答が来ている中で、どのようにして目標年度完成を目指すのか。考えられる整備手法を含め、伺います。 

 

 本工区の整備に必要な用地につきましては、取得が完了しておりますが、工事着手に向けては、数多くの課題が存在し、具体的な整備手法なども含め、その課題を、ひとつひとつ着実に解決することが、目標年度までの完成につながるものと考えております。

 

矢沢たかお
 本年1月には横浜市との局長会談も実施されたとのことです。議事録を拝見させて頂くと、横浜市側も道路ネットワークとしての本路線の必要性はしっかりと認識していただいていることがわかります。また、事業を進める為には、地元に誠意を示しながら進める必要があるとの話をされており、両市間局長レベルで情報共有、共通認識を作っていってもらっていると感じております。
 ただ一点、地元自治会が昭和53年度に当時の細郷元横浜市長宛てに出している陳情書に対する、市長名での回答文書に関する話がこの会談の中でされていて、川崎市側がこの回答書に書かれている「道路をとりまく状況は従前と変わりなく」という表現に対して、次のように述べています。
 「『道路をとりまく状況は従前と変わりなく』という表現については、市境路線の3路線が未開通の状況であるためか、本路線の開通に向けた取り組みを進めると交通集中が予想されるための意味合いか、その場合、その他2路線が現在は供用済みであるため、道路をとりまく状況は大きく変化している。と述べた事に対し、横浜市は「当時のこの表現の意味するところは不明だ」と回答しています。
 確認ですが、昭和53年度当時と現在とでは周辺道路環境はどのように変化しているのか伺います。

 

 当該工区周辺の横浜市青葉区と川崎市宮前区を南北に連絡する都市計画道路につきましては、西側から、稗原線、横浜生田線、向ヶ丘遊園駅菅生線の3路線がございます。
 昭和53年当時は3路線すべてが未開通でありましたが、平成12年度に稗原線、平成19年度に向ヶ丘遊園駅菅生線が開通したところでございます。
 水沢工区については、本市の幹線道路ネットワークにおいて隣接都市と連絡する重要な路線でございまして、まちづくりの発展に伴う周辺地域の人口増や高速道路の整備進捗など、本路線を取り巻く周辺環境は大きく変化しているため、交通の分散化や緊急時における道路のリダンダンシーの確保などにも寄与する本路線の整備は大変重要と考えております。

 

<まとめ>
 令和元年度に用地取得が完了し設計等が進んだ一方で、 横浜市側とすると当該路線開通の重要性は共通認識として持ちながらも、優先順位が低く、当面事業化する見込みがないことが両市間協議で話し合われたことが確認できました。その上で、今回の川崎市第2期道路整備プログラム後期(案)では、令和4〜7年度完成に移行する予定とされています。
 本市として、令和7年度までの完成を置いた以上、その具体的手法を考えていないわけはありません。答弁には表現出来なかったのでしょうが、行政側がやろうとしている方向性は理解ができます。令和7年度完成に向けて、一丸となって取り組んで行きます。

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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