みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
鷺沼駅北口に集まるムクドリの件で今年も相談を受けました。
本件は、毎年のように苦情のご連絡を頂き、その都度個別に対応状況をご報告申し上げていたのですが、広く認識いただく必要があると考えた為、改めて現状の取組をお伝え致します。
また、当方は相談を頂いた場合、相談者様に直接さまざまな報告をするのですが、匿名ですと、報告先がわかりません。
なので、今回は自身のホームページ(一言ではお伝えできない内容の為、X(旧ツイッター)では細かく記載しません)を中心に報告致します。
「宮前区鷺沼駅前のムクドリの騒音でかなり迷惑しています。駅前のマンションに住んでいるのですが今年はうちに侵入してくるのではないかというぐらい至近距離の木の上で夜中ずっと泣いています。夜眠れなかったりフンが多く落ちていたり巣をつくられてたりと被害は多いと思うので対策していただきたいです。」
川崎市だけでなく、様々な自治体で頭を悩ませている
鷺沼駅周辺の街路樹にはムクドリが多く生息していますが、ムクドリで頭を悩ませているのは川崎市だけではなく、様々な自治体の課題となっています。
参考【ムクドリの被害状況及び対策について】
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/basic/conference/nature/taskforcedocuments.files/03-12-01_siryou2-4.pdf
参考【騒音・糞害…「ムクドリの都市ねぐら問題」自治体の防除策・最前線を探る! 個人宅でも防げるの?】
https://www.excite.co.jp/news/article/Suumo_138636/
ムクドリは鳥獣保護法で守られている野鳥となるので、むやみに処分することはできません。
市内でも鷺沼駅周辺以外においても、例えば等々力緑地など。対策を求める意見が市議会の場でも議論となっています。
川崎市の取組状況について
川崎市では、当該地(鷺沼駅周辺)について、
→効果は一時的であり、他の木が宿木になる、しばらくすると元の木に戻ってくるといった結果だった。
・R4年度は、ムクドリが嫌がる香りを出すスプレー(バードプロテクタースプレー)を散布
・R5年度は、嫌悪する高音をスピーカーでの回遊をかなりの回数で実施(時間が経つと戻ってきてしまう為、感覚を空けずに取り組んでいた)。加えて、民間事業者(銀行等)でも超音波機器の設置などの対応をしてくれているとのこと。
・R6年度は、夏に来る鳥があまり来ず、対策が不要だったが秋にかけて鳥が集まり始めている。10月末にも宮前区道路公園センターにて、嫌悪する高音をスピーカーを流しながら回遊を実施。今後は様子を見ていく。
このように抜本的対策が難しいのが現状です。
鳥が嫌悪する高音をスピーカーで流すというのも、実はそういった特別な機器を用いてというのではなく、市職員がそれこそラジカセ+スピーカーを持って、街路樹の下から上に向けて流しながら回遊するといったものです。クラッカー音も試しているとのことで、炸裂音によって鳥が逃げる様子は確認できたとのことですがやはり一時的と思われる。かなりアナログではありますが、それくらい苦労している問題です。
引き続き、他自治体における効果的な取組を注視していくと共に、川崎市においても試みを進めていくとのことでした。
抜本的解決には至らない回答で申し訳ありませんが、所管し、対策を続ける宮前区道路公園センターの対応に問題があるようでしたら、この記事を見た方は当方事務所までご連絡いただければと存じます。
https://yazawa-t.jp/office/
尚、本記事ですが今後も定期的に同様の苦情が寄せられると考えておりますので、定期的に本市の対策・対応状況を更新していきたいと思っております。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。