みなさま、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
昨日から川崎市議会第2回定例会、各議員による市政一般質問がスタートしました。
川崎市議会は全国の中でも恐らく最多と思われる、質問機会が確保されており、全定例議会において30分の答弁含め質問時間があります。(予算と決算においては、分科会方式を用い20分だったりしますが)
他の議会では、一般質問機会は年に一度であったり、会派の人数によって質問者数に比重を持たせたりしているところもあると聞きます。
我々議員からすると、発言機会が多い事は有り難い事なのですが、理事者側からするとこの議会対応はかなりの負担になっているはずです。
今回の議会では、質問が出来ない正副議長を除き、57名の議員が質問に立つ予定です。
それを4日間でさばくので、1日約14〜15名。朝から夜までずっとです。
長時間座って人の質問を聴くのはかなり大変な事であり、正直疲れるものです。
ですが、一人一人の議員がそれ相応の時間をかけて調査し、議会を通じてより良い市政運営をという想いで質問しているものですので、聴いていて学べることは大変多いです。
様々なバックグラウンド、専門性を持った議員が多角的に質問してきますので、チェック機能としての役割は勿論、行政と共に進めていく提案も多い為、その役割は非常に大きいです。
前置きが長くなりましたが、今回取り上げたテーマは以下3つ。
平成29年以降取り上げてきているテーマです。狭あい道路は、日常生活していくうえで、通行上、環境衛生上の問題があるばかりでなく、地震や火災などの災害時には消防、救急活動に支障をきたす恐れがある為、多くの自治体で狭あい道路解消に関する事業を推進しています。
今回の質疑では、本市の取組の現状。目標設定の重要性。他都市との比較と評価の重要性を中心に伺っています。
② 障害者グループホームの入居希望者情報の一元化について
こちらもかれこれ6年間追いかけているテーマ。本市は市制100周年の本年、人口155万人を突破しましたが、身体・精神・知的、各障害者手帳取得者も確実に増加をしています。グループホーム定員数・施設も増やしてきているのですが、施設計画に重要であるはずの「待機者数」を市として把握していないことを先ず、問題視しています。そして、「待機者数」の把握に加えてグループホーム入居希望者情報の一元化をする事を提案してきました。
③ 都市計画道路横浜生田線(水沢工区)開通に向けた状況について
川崎市第2期道路整備プログラムで令和7年度開通目標となっている「都市計画道路横浜生田線(水沢工区)」についてです。議員1期目から取り上げ続けてきた地元積年のテーマ。令和7年度開通に向けた取組状況を伺いました。
今回の記事では、「① 狭あい道路の拡幅整備事業について」議会でのやり取りを報告させて頂きます。
それでは、以下議会でのやり取りをご報告させて頂きます。
一般質問① 狭あい道路の拡幅整備事業について


次に、狭あい道路の解消実績につきましては、建築基準法が施行された昭和25年以降に建築された敷地の前面道路の延長を積算する必要があるため、本市のような既成市街地において、拡幅されている総延長の把握は難しいと考えているところでございます。


次に、多くの都市では実績を公開していないこと、市街地の状況や補助金等の制度内容が異なることなどから、他都市と比較し、評価することは難しいと考えているところでございます。

本市の狭あい道路拡幅整備事業は年間約3,000万円弱の予算で実施されていますが、現状の進捗状況では本市のすべての狭あい道路が拡幅する為には、約81年間を要する計算となってしまいます。本来4m未満の狭い道路の拡幅は、「災害時の避難に、火災時の消化活動に、清掃者のごみ収集に、福祉サービス活動に、日常の交通安全に、建物の通風・採光に」と、多岐にわたって市民生活の向上に資するものであり、その効果発現は早いに越したことはありません。本事業のゴールが、すべての狭あい道路を解消することだとすると、そのゴールに向かって、しっかりと目標を設定し、必要な施策を検討し、早期の効果発現を目指していくべきと考えますが、見解を伺います。

このような状況を踏まえ、現在、建替え更新等に応じた年度ごとの目標を設定しているところでございますが、今後、狭あい道路対策事業の早期の効果発現に向けた効率的・効果的な手法について、調査・研究してまいります。

併せて、後退し拡幅された道路が健全に維持管理されていく為には、拡幅完了道路がどこなのかというのを「見える化」していくことが効果的と考えます。ガイドマップかわさきを活用し、拡幅された道路がどこなのかが簡単に確認できる仕組みが必要と考えますが見解を伺います。

現在、ガイドマップかわさきでは、拡幅対象となる狭あい道路の位置を公開しているところでございますが、狭あい道路の拡幅が完了した位置につきましては、今後、その確認方法や、維持管理を市民に徹底するための周知方法等と併せ、調査・研究してまいります。
今回の質疑をまとめると、
② 現在の取組状況を調査した結果、官民合わせて年間8.1km解消しているが、単純計算で市内狭あい道路拡幅整備が完了するのは約81年後となる。
③ 今回の質疑を受けて、早期の効果発現に向けて効率的・効果的な手法を調査・研究していく事となった。
④ 拡幅した道路が適切に維持管理する事が重要な中、ガイドマップかわさきの活用については、今後も調査・研究していく事となった。
道路や街路樹は、まちの顔といっても過言ではありません。
地味なテーマかもしれませんが、まちの価値を上げていく事にも確実に資する取組ですし、なにより市民の安全安心に資する取組です。
今後も継続して取り上げてまいります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
併せて、これまでの官民併せてどれだけの狭隘道路を解消して来たのか伺います。