【地域課題】犬蔵交差点・通学路の安全対策について(4)

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みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

 

川崎市議会第6回定例会が昨日11月24日から始まりました。
議会期間としては、12月17日までを予定していますが、継続して議会準備が日々慌ただしく行われています。
議会活動の報告はまた別の機会で行いたいと思いますが、今回は地域課題についての報告です。

 

本日は、平成30年から継続して取り組んできた「犬蔵交差点の安全対策について」です。

 

これまでの宮前区犬蔵交差点に関する取り組みは以下からご参照ください。

 

一般質問②宮前区内交差点の安全対策〜犬蔵交差点など〜

2020.06.25

一質①犬蔵交差点の安全対策について〜歩車分離式信号機導入に向けて〜

2019.12.17

【地域課題】犬蔵交差点・通学路の安全対策について

2019.06.12

 

犬蔵交差点、歩車分離化に向けて前進

 宮前区、東名高速道路インターのすぐ近く、尻手黒川道路と市道遊園菅生線が交差する「犬蔵交差点」の安全対策をこれまで取り組んできました。どういったことが問題なのかについて、歩車分離式信号機とは一体どういったものなのかについては、過去記事をご覧頂ければと存じます。

 

【地域課題】犬蔵交差点・通学路の安全対策について(3)

2020.02.04

 

これまでの取り組みで、交通管理者である警察、道路管理者である川崎市の間に入りながら、歩車分離式信号機導入の可能性を検討してきました。そして直近の会議では、「右左折分離式」、「右折分離式」、それぞれの分離方式を川崎市が交通量調査などを実施しながら検討していく方向性となっていましたが、先日、川崎市が実施した交通量調査をもとに、交通管理者である警察を交え会議を実施し、現実的な方向性が見えてきました。

 

実現の可能性が高い右折分離方式

結論としては、向ケ丘遊園ーたまプラーザを結ぶ「遊園菅生線」と、尻手黒川道路それぞれの車両右折と、歩行者の横断タイミングを分離する信号サイクル「右折分離方式」を導入する方向性が固まってきました。右折分離方式を導入するメリットとデメリットを以下に記載させて頂きます。

 

◯メリット
・右折車は歩行者との事故が発生した際の重症化率が高く、それを防ぐ事が出来る
→右折車は右折することに意識が集中してしまい、スピードを出して曲がる事が多く、事故発生率も発生時重症化する可能性も高い
・右折車両は歩行者を気にせず右折することができる
 
◯デメリット
・交差点中央まで出てこれない為、ロスが5〜6秒発生する
→短い時間でも積もればそれも大きな渋滞に繋がる

 

4方向全てを右折分離にした場合、現状の交通量から鑑みてどのように変化するのか?という点についてもしっかりと、川崎市が行っている交通量調査では結果として出ています。根拠となる数字があるのと無いのとでは圧倒的に説得力が異なります。とはいえ一方で、数字自体の信憑性についてはすべてを鵜呑みにしてしまうと、現場感というか、現実的な部分との乖離が発生しかねない結果になる場合もあります。

 

このあたりについては、宮前警察からも真摯なご意見を頂きながら、右折分離についてはデメリットも勘案しつつ交通容量に与える影響、児童生徒の安全性向上等、総合的に検討しながら実現に向けて進めていくことになりました。

 

左折分離についてはどうなのか?実現性について

 
右折に加えて、左折車両も歩行者と分離が出来れば、完全な歩車分離が実現されます。これまで、右左折ともに分離していく可能性について検討してきました。
結論的に申し上げると、現状、交通量調査結果を踏まえて左折車両は以下の理由から非常に難しいことがわかりました。

 

【右+左折分離(歩車分離)が難しい理由】
①信号サイクルタイムが長くなり、交通容量が過度になってしまうケースが多く発生する
→つまり、渋滞が許容出来ないレベルでより酷くなる
②歩行者青時間が歩行者ピーク時間において20秒(点滅時間9秒を含めると29秒)となり、現況青時間24秒(点滅時間9秒を含め33秒)より短くなる。
→早朝登校ピークの時間帯は青時間がプラスされているが、それらも影響を受ける
③左折を加える場合、①②の理由から遊園菅生線に左折専用レーンを設けることが条件となってくる。現況の交差点に中心線を変えずに左折専用レーンを設けると、たまプラーザ側の歩道を約1.5mまで削減する必要が出てくる。さらに、ガードレールなどをつけると有効幅員は1mにまでなる。
→現在、歩道いっぱいに広がって児童生徒が登校しており歩道をいじめることは難しい。
④中心線を変えて、両側の歩道を削る方法を選ぶと、対面する向ケ丘遊園側の方と非対称となり車両側に混乱を招き危険。向ケ丘遊園側は歩道が狭く道路拡幅出来ない。
 
左折も同時に分離出来れば、児童生徒が尻手黒川道路を渡る際、より安全になるかと考えていましたが、交通量調査により判明してきた数字や現況歩道の使われ方、その他様々なことを考慮に検討した場合、非常に難しいことが判明してまいりました。

 

今後の取り組みについて

他の交差点についての打合せも同時並行的に行っているのですが、犬蔵交差点の方向性については「右折分離」を軸に具体的な取り組みを進めていく事になります。具体的には、以下のような流れで今後進んでいくことが想定されます。

 

・右直分離にあたっては、4右折レーンの滞留長を確保していく工事を実施していく必要がある。ラインを延長するだけでなく、路肩側(土木工事)も延長する必要がある。
・どのくらいに予算を確保でき執行、完了出来るかを確認しながら、警察でも県本庁に申請を進めるなど市と警察で並行的に進めていく必要がある。

 

いずれにしろ、予算確保や工事期間などを含めて、早くても来年度中になるかと感じています。またこの辺のスケジュール等は確定して次第、報告していきたいと思います。犬蔵交差点について、当方の記事を参照して取り組みを知って頂いている方が多数いることを先日知りました。この前出来たばかりの「ふるさと南平橋」橋梁完成など、地域の課題をこれからも取り組み続けて参りたいと思います。

 

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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