一質②保護司の活動支援について〜面談等活度拠点の設置に向けて〜

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みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

 

連日、更新を続けている新規感染者数。厚労省助言機関は、飲食の場面での感染が目立つと指摘しており、特に無症状者や軽症者の多い20〜50歳代が家庭内に広げ、さらに医療機関や高齢者施設に連鎖していると分析しています。
新型コロナウイルス感染症対策については、全議員が取り扱う問題です。加えて、要望をより力のある形で集約して行政に届ける為にも、「会派」での要望活動を実施しています。川崎市議会が閉会した後も、地域のご意見を届けることが出来るよう、努めて参ります。

 

さて今回は、前回の記事に引き続き、一質で取り上げた内容についてご報告致します。

 

改めてですが、今回取り上げた内容は以下③点。
 

①特別支援学校就学に関わる課題について
ー 特別支援学校に関して、近年複数件同じような「進学希望調査」に係る相談が続いています。その内容と浮き彫りとなった課題と対策を取り上げています。
 
②保護司の活動支援について
ー 更生保護行政において非常に重要な役割を担っている保護司。各区で保護司・保護司会の活動拠点、面談拠点の設置が求められています。更生保護サポートセンターの設置状況や、宮前区における検討状況を伺いました。
 
③地域公共交通計画(案)について
ー 従来から取り上げ続けていた「バス停へのベンチ・上屋設置拡充」、中々進まなかった市バス管理以外のバス停などへの方向性が示されてきました。Mobility as a Service(通称:MaaS)の取組についても取り上げています。

 
本記事では、「②保護司の活動支援について」をご報告させて頂きます。

 

【法務省HPより】保護司は,犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。保護司法に基づき,法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員とされていますが,給与は支給されません。 保護司は,民間人としての柔軟性と地域の実情に通じているという特性をいかし,保護観察官と協働して保護観察に当たるほか,犯罪や非行をした人が刑事施設や少年院から社会復帰を果たしたとき,スムーズに社会生活を営めるよう,釈放後の住居や就業先などの帰住環境の調整や相談を行っています。 このような保護司は,全国に約4万7,000人います。

②保護司の活動支援について

① 健康福祉局長に伺います。
保護司が更生保護行政において、重要な役割を担っていることは言うまでもなく、行政として活動に対しさらなる協力が必要です。
保護観察業務においては、自宅での面談となることによるプライバシーへの配慮や、保護司ご家族の理解などに加え、保護司同士の会議や情報共有、活動支援が受けられる拠点整備が求められています。
 
地域で更生保護活動を行うための拠点である更生保護サポートセンターが、市内では平成29年に川崎区、平成30年に中原区にそれぞれ開設されています。開設区においては、保護司・保護司会活動の支援がどのように改善され効果が生まれているのかを伺います。未開設となっている他区における開設に向けた検討状況を伺います。また、開設にあたっての具体的な検討プロセス及び課題を伺います。

 

答弁①
 はじめに、更生保護サポートセンターの設置における効果についてでございますが、保護観察対象者との専用の面接場所が確保できたことに加え、企画調整保護司による若手保護司の処遇相談、保護司同士や関係団体との情報交換の場として活用されており、保護司活動の活性化や保護司の育成に寄与していると伺っております。
 
 次に、未設置区における検討状況等についてでございますが、各区保護司会の要望を伺いながら設置に向けた検討を行っているところでございまして、各区によってサポートセンターに求める機能などの要望は多様であり、特に、設置場所につきましては、交通の利便性、開設時間、プライバシーへの配慮等に対応できる適切な場所の確保などが問題となっております。
 また、各区の保護司会からは、企画調整保護司の担い手の確保が課題であると伺っております。

 今後におきましても、引き続き、各区保護司会とのサポートセンターの設置に向けた協議や、各区の実情に応じた保護司会活動の支援に努めてまいりたいと存じます。

 

② ご答弁の通り、各区保護司会の要望を伺いながら、未設置区へのサポートセンター設置の可能性を検討して頂きたいと思いますが、企画調整保護司の負担については、こと宮前区においても伺っております。区内の保護司の方々からは、専用面談室を中心とした活動拠点が欲しいというお声を頂いております。宮前区おける検討状況と今後の取り組みを区長に伺います。

 

答弁②
 はじめに、宮前区保護司会においては、更生保護活動や青少年の健全育成、犯罪や非行の防止などに長年、御尽力していると認識しております。
 こうしたことから、保護司会の活動拠点の設置に向け、区役所や向丘出張所の活動スペース、宮前区社会福祉協議会の会議室など、保護司会の要望を受け、協議、検討してきたところでございます。協議の中で保護司会からは、プライバシーの確保の観点から誰でもが入れるスペースでは難しいこと、また、鍵のかかる書庫などが必要になるなどの御意見もいただいているところでございます。
 今後とも引き続き、宮前区保護司会との調整を進めながら、関係局と連携し、サポートセンターの設置に向けた検討を進めるとともに、宮前区保護司会の活動の支援に努めてまいりたいと存じます。

 

質疑のまとめ

 【課題】 保護司及び保護司会の活動拠点が求められているが、更生保護サポートセンター設置は未だに川崎区、中原区の2区のみ。宮前区においては、特にプライバシーへの配慮、家族への理解から、柔軟に活用できる面談場所の設置が求められている。
  
「今後の対策」
健康福祉局長、宮前区長答弁からも分かる通り、共通の認識のもと、引き続き宮前区保護司会との調整を進めながら、サポートセンターの設置に向けた検討を進めるとともに、宮前区保護司会の活動の支援に努めていく。

 

次回は、もう一つのテーマ「③地域公共交通計画(案)について」。地域からの声が多くあり、従来から取り上げ続けていた「バス停へのベンチ・上屋設置拡充」。中々進まなかった市バス管理以外のバス停などへの方向性が示されてきましたので、その内容について質疑を通じて、ご報告したいと思います。

 

今回も最後までお付き合い頂き、有難うございました。

 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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