予特質疑①「卸売市場事業特別会計」について~前編~

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予特質疑①「卸売市場事業特別会計」について~前編~

みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
 
2月13日から3月16日までの期間で第一回定例会が開催されています。
 
昨日もお伝えした2つのテーマ
①卸売市場事業特別会計について、②生産緑地保全活用事業について
本日は、「卸売市場事業特別会計」の部分をご報告致します。
 
先ずなぜ、卸売市場事業のことを取り上げたのかについて少しお伝えしたいと思います。
宮前にお住いの方でも御存知ない方もいらっしゃるのですが、川崎市には現在2つの市場があります。
一つは幸区にある南部卸売市場、もう一つは宮前区にある北部卸売市場です。
 
地方卸売市場である南部卸売市場、中央卸売市場である北部卸売市場、地方と中央の違いは大阪市中央卸売市場のHPに掲載されているものが分かりやすいのでお借りして掲載させていただきます。
 

中央卸売市場と地方卸売市場の違い

 
この市内2つの市場については、予算上、一般会計には記載されておらず特別会計として独立した形で予算提案がなされています。
 
第一定例会は正に予算審査がメイン中のメインです。国会の様子のように、予算とはかけ離れた質疑が飛び交うような状態は本来の形ではないと私は思っています。
 
そういった中で、この特別会計にも注目してみてみると、卸売市場会計の繰入額の多さに気付きます。その額、歳入20億1千万円の内、3億6千万円が一般財源からの繰入です。つまり、単独では赤字状態が続いているというわけです。では、これは平成30年度予算案だけなのでは?という疑問が湧いてきます。市場設立以来という数字も調査しているのですが、先ずは直近10年間の様子を表にしたのが、以下のものです。
 
 
10年間での繰入総額は約45億円。他方、土地の売却を行った年で行った繰出額の総額は約26.4億。繰入繰出差引は約18.6億にものぼります。そして資料をご覧いただくとわかるとおり、今後も継続して一定額の繰入が続くことが予想されます。
 
また、施設自体の老朽化も進んでいます。私も小さいころから馴染みの深い北部市場は、昭和57年7月1日に開設されたので、35年が経過しています。施設自体の抜本的な対策を検討するフェーズにきていますが、本市の方針は「施設の長寿命化」を選択しており、老朽化が顕著な部分を少しずつ年度予算に計上しながら、修繕して使えるまで使い続けるといった方針を掲げています。
 
そういった経営的な課題、老朽化の課題、機能強化の為の施設整備(荷捌場整備、配送センター整備、冷蔵・製氷の新設)等々の背景がある中で、作られたのが、「川崎市卸売市場経営プラン」でした。
 
市場内で商売をされている事業者の皆様からは、「施設整備計画の早期推進に関する要望書」も提出されている中、この経営プランの推進は喫緊の課題となっています。よし、官民一体となって進めるぞ!という矢先、卸売市場法改正という話が出てきました。
 
ここまでが、ざっくりとした質問背景になっていますが、宮前区に生まれ育ち、北部市場でシャケを買ったりバーベキューがあれば肉を買わせていただいたり、一年に一度の宮前区民祭を楽しみにしていた人間の一人です(現在は宮前区役所で行われている区民祭ですが、平成25年までは北部市場で実施していました)
 
具体的な質疑のやり取りを掲載しようかと考えていましたが、長文になってしまいましたので、本日はここまでにさせていただきます。
また明日にでも、具体的な質疑の内容をお伝えさせていただきます。
 
本日も読んでいただき、有難うございました。
 


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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