みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。
①、②は多くの方に読んで頂きました。しっかりと内容を読んで頂いた上でご意見を下さった皆様に加え、個別に応援にご連絡を下さった方々もいらっしゃいました。本当にありがとうございます。そういったお声については、個別に対応出来ず申し訳ありませんが、今後の参考にさせて頂きます。
本件②に続き、3回目の記事となります。
4日、5日それぞれの代表質問については、各新聞記事にも取り上げて大きく取り上げられました。
それぞれの新聞記事をすべて転載したいところですが、それは出来ない為、皆様ご自身で各社記事を読み比べていただければ幸いです。
当方の個人的見解で申し上げると、新聞社それぞれで捉え方が全く異なっているということです。
翌日の新聞の見出しだけ4社並べてみても、
代表質問は答弁を含めた発言時間に制限があるため、以降の審議は委員会に委ねる必要があります。
12月6日(金)に行われた文教委員会は議案の審査日であると、同時に、「委員会」採決も行われるのが通例となります。
台風19号被害や対策等に関連する補正予算等の議案について、委員会の中で採決が行われた後、議案第157号「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」に関しての審査が始まりました。
朝10時から始まった委員会は午後も長時間にわたって続きましたが、最終的な結論は持ち越しとなりました。
委員会内で、自民党からは今回の議案第157号については、本定例議会中(18日閉会予定)で結論を出す必要はないという主張で「継続審査」を各会派に提案。
自民党が「継続審査」を提案した理由は、以下のとおりです。
※実際の文言は、後日委員会議事録が公表されたタイミングとなりますが、主張について当方なりに観点をまとめたものです。
【自民党の継続提案】
不当な差別は決して許されるものではないという基本認識の下、本条例制定自体の必要性については理解するところだが、より慎重な議論を重ねる必要性があると考え、議案第157号の審査は「継続」としたい。
・ パブリックコメント後の素案修正から極めて短期間での本議案提出であり、審議期間が十分とは言えない上、質問に対する明確な答弁が行われていない為
・ 条例の濫用を市民は恐れているにも関わらず、その捉え方・運用に大きく係る「解釈指針」は、本来であれば、条例案とともに示され、議論が尽くされる必要がある為
・ 市民総意という状況になく、市民の理解が深っているとは言えない為
・ 国において法令の制定・改廃が行われない限り、不当な差別的言動が、日本国民たる市民を対象として行われたとしても、罰則規定が適用できないことが質疑で明らかとなった中、国に対して、市として改正に向けた取組と明確な姿勢を示すべきである為
これに対して、チーム無所属(1)だけが継続に賛同して下さいましたが、公明(2)、共産(2)、みらい(3)が今定例会にて採決すべきと主張した為、今定例での採決となりました。※()内数字は文教委員会における各会派の人数、自民党は4人不当な差別は決して許されるものではないという基本認識の下、本条例制定自体の必要性については理解するところだが、より慎重な議論を重ねる必要性があると考え、議案第157号の審査は「継続」としたい。
・ パブリックコメント後の素案修正から極めて短期間での本議案提出であり、審議期間が十分とは言えない上、質問に対する明確な答弁が行われていない為
・ 条例の濫用を市民は恐れているにも関わらず、その捉え方・運用に大きく係る「解釈指針」は、本来であれば、条例案とともに示され、議論が尽くされる必要がある為
・ 市民総意という状況になく、市民の理解が深っているとは言えない為
・ 国において法令の制定・改廃が行われない限り、不当な差別的言動が、日本国民たる市民を対象として行われたとしても、罰則規定が適用できないことが質疑で明らかとなった中、国に対して、市として改正に向けた取組と明確な姿勢を示すべきである為
その後、自民党から採決にあたっての附帯決議を提案。各会派がその内容を持ち帰るということで、委員会採決は来週月曜日に持ち越しとなりました。
当日の委員会の様子については、神奈川新聞さんが掲載していますが、すでに共産党から明確に反対表明されています。
「今議会で成立」大勢 常任委採決持ち越し 川崎市
本当であれば、文教委員会における質疑内容を前回同様書き起こしたいところですが、現在川崎市議会はインターネット中継もライブでは行われていますが、アーカイブが用意されるのには時間がかかります。
今後については、来週月曜日に再度、文教委員会が行われ委員会採決が行われます。その後、最終的には12日(木)本会議における採決が行われるといった流れとなりますが、川崎市議会は、常任委員会意思を尊重するというのが慣例です。自民提案の附帯決議に対する各会派の回答次第で、また様々な調整が行われることになります。
本日も最後まで読んでいただき、有難うございました。
↓↓↓あわせて読んで頂きたい過去記事