一般質問②川崎市中央卸売市場について〜経営プラン改定へ〜

一般質問②川崎市中央卸売市場について〜経営プラン改定へ〜

第2回定例会一般質問の様子

みなさん、こんばんは。川崎市議会議員(宮前区選出)の矢沢孝雄です。

市バスにおける交通渋滞対策に続いて、今回は「川崎市中央卸売市場について」ご報告致します。以前から市場については議会で取り上げさせて頂いておりました。

川崎市中央卸売北部市場を視察!!~写真は特選海鮮丼っ!!~

2018.06.19

予特質疑①-2「卸売市場事業特別会計」について~後編~

2018.03.08

予特質疑①「卸売市場事業特別会計」について~前編~

2018.03.07

北部市場においては、平成28年策定の今後の市場運営における経営展望「経営プラン」が本来であれば着実に遂行されていく予定でした。ですが、先日国会で成立した法改正による影響が非常に大きいものと市が判断し、現在は一部投資が凍結されている状況です。当初の経営プランでは、場内事業者からの要望も高い施設整備が予定されており、今回の対応について様々な意見が出ているところです。本市中央卸売北部市場と同規模の市場を持つ政令市の対応をヒアリングしたところ、「経営展望」については並行して進めている市が多かったのが実態でした。

本市はどういった考えのもと、経営プランの一部凍結を判断してきたのか、そして、今後の市場をどのように考えているのかについて伺いました。

川崎市中央卸売市場について

矢沢たかお
次に、川崎市中央卸売市場について伺います。

(矢沢)前回の議会に続いての質問となります。前回の定例会では、平成28年2月に策定された川崎市卸売市場経営プランについて、現在国会で審議が進められている改正卸売市場法によって受ける影響や改正法成立後の取組について議論をさせて頂きました。前回の答弁では、「経営プランは法改正の影響を受けつつも、市場内事業者と連携し、水産物部の市民解放イベントの開催や、計画的な老朽化対策など、実施可能な施策から順次着手しており、今後も国の動向を注視していく」とお答えいただきました。経営プランでは、ハード施策として「低温流通の実現(低温化・コールドチェーン)」「荷捌・積込・駐車場対策・機能強化」が明記されています。市場内事業者から、特に優先順位が高いとの意見がでた整備内容として「第2号冷蔵庫棟の移転・移設」がありました。先日、事業者案内のもと、場内施設を視察させていただきました。昭和59年から稼働を続ける第2号冷蔵庫棟の耐用年数は38年と定められており、老朽化更新に対応する必要があります。加えて、第2号冷蔵庫は水産部門が使う施設にも関わらず、青果棟側に存在し、水産棟から対角線上に位置する為、水産部門のターレが青果棟内部を横切る形で走行しています。安全性・効率性の観点からも早急な対応が必要なことを確認しました。これは水産部門からの意見ですが、取扱量拡大に向け荷捌場棟の確保を行いたい青果部門にとっても第2号冷蔵庫棟の跡地を活用できる為、両部門にとって早急に進めたい強い要望でもあります。
第2冷蔵庫棟の課題に取り組むことは、法改正への対応を進めるのと並行して行える「実施可能な施策」であり、大変重要なことと考えますが見解を経済労働局長に伺います。

経済労働局長
(答弁① 経済労働局長)
卸売市場経営プランについてのご質問でございますが、卸売市場による公正な取引環境の確保及び生鮮食料品の安定供給機能は大変重要であると認識しておりまして、市場における冷蔵・冷凍機能については市場の役割を維持していく上で不可欠なものと考えております。
今般、国において大幅な規制緩和を伴う改正卸売市場法が成立したことから、改正法の趣旨を踏まえた市場運営を実現すべく、本市では当プランの改訂作業を進めているところでございます。場内事業者からの要望の高い第2冷蔵庫の移転・新設に関しましては、施設整備予定地の代替となる機能の確保が必要になるといったように、施設全体の配置にも影響を与えることから、当プランに基づいて全体の施設整備計画を策定することが必要だと考えているところでございます。
今後とも、場内事業者からの意見聴取を十分に行うとともに、学識経験者等の意見も踏まえながら、当プランの改訂作業を進める中で、施設整備についても適切に対応してまいりたいと存じます。
矢沢たかお
(矢沢)ご答弁ありがとうございました。卸売市場自体の重要性と、市場を維持していく上で冷蔵・冷凍機能は不可欠だということ、現在は成立した改正卸売市場法を受け、経営プランの改定作業を進めており、第2冷蔵庫の課題はその中で策定していくとお答えいただきました。
経営プランは約2年間の時間をかけて、開設者と市場内関係者が一体となって平成28年に策定したと仄聞しております。それ以降、法改正による影響で一部凍結となり現在を迎えています。すでに課題抽出から少なくとも4年以上が経過しており、早急な取組が必要と考えます。改定プラン策定に向けた作業を含め、今後の取組とスケジュール感を伺います。また、全体の施設整備計画が策定されたとして、北部市場内における施設整備が進むのはいつ頃からを想定しているのか経済労働局長に伺います。
経済労働局長
(答弁② 経済労働局長)
卸売市場経営プランの改訂についてのご質問でございますが、卸売市場経営プランの改訂に向けた作業といたしましては、場内事業者からの意見聴取を十分に行った上で、学識経験者や庁内関係者との意見調整を行い、平成31年度初頭を目処に取りまとめるところでございます。
経営プランの改訂後につきましては、その取りまとめ内容に応じて対応することとなりますが、同年度中に当プランを具体的に推進する計画の策定を想定しているところでございまして、その中で施設整備の具体的なスケジュールにつきましても、精査するものと考えているところでございます。
矢沢たかお
(矢沢)  経営プランの改訂は、各種条例整備と並行して、しっかり取り組んでいただきたいと思います。一方で、冒頭でご答弁いただいたとおり、これからも市が関与を続ける以上、どのみち行わなければならない取組もあります。ご答弁では、来年度、平成31年度初頭に取りまとめ、同年度中に同プラン推進計画を策定するとのことです。その後の予算確保を考慮すると、施設整備に取り掛かれるのは早くても平成33年度、2021年度以降になります。
中央卸売市場を運営し、川崎市中央卸売北部市場と同等取り扱い規模の6政令市と、隣接の横浜市を含む計7自治体に今回の法改正による影響をヒアリング致しました。

〜他自治体のヒアリング結果紹介(参考資料一)〜

策定済みの経営展望や計画は、極力実行を続けている自治体が多いのが実情ですが、本市は経営プランを改訂するという方向性が出されました。他自治体同様、従来の計画に則り事業を進めていくことも可能でしたが、経営プラン改定に至った本市の考えを川崎市卸売市場機能検討委員会の座長である加藤副市長に伺います。

加藤副市長
(答弁③ 加藤副市長)
卸売市場経営プランの改訂についてのご質問でございますが、今回の法改正に伴う規制の緩和は、卸売市場におけるこれまでの取引や物流の形態を大きく変える可能性が高いと本市では認識しているところでございます。
また、今回の法改正によって地域の実情に合った、より効率的・効果的な市場運営が可能になるものと考えております。こうしたことから、本市といたしましては、法改正に合わせて、経営プランの改訂を行うことが適当だと考えたところでございます。
矢沢たかお
(矢沢)御答弁ありがとうございます。副市長の考える、地域の実情にあった、より効率的・効果的な市場運営とはどのような運営なのか伺います。
また、今後の改正法施行となるのは2020年4月、約2年後です。認可制への転換で、極端に言えば北部市場の運営主体が川崎市でなくともよくなる状態となります。経営プランの改定作業においては、今後の北部市場の運営主体に関し、指定管理やPFIなど民間活用の可能性についても検討されるのか、加藤副市長のお考えを伺います。
加藤副市長
(答弁④ 加藤副市長)
卸売市場についてのご質問でございますが、はじめに、市場運営についてでございますが、今回の大幅な規制緩和を伴う法改正により、自治体ごとに取引ルールを定めることが可能になることから、こうした法改正の趣旨を踏まえて、川崎市内に生鮮食料品を確実に供給するために、川崎の特性を活かした自由度の高い様々な取組を想定しているところでございます。
次に、卸売市場の運営主体についてでございますが、改正法におきましては、卸売市場が生鮮食料品等の公正な取引の場として重要な役割を果たしていることに鑑み、運営主体には業務の運営に必要な資金の確保や取引参加者に取引ルールを遵守させるために必要な体制などが求められております。
これらを踏まえ、規制が緩和された中で、生産者や消費者のニーズに的確に応えられる食品流通構造の確立に向けて、場内事業者からの意見聴取を十分に行った上で、学識経験者からも御意見を伺いながら、庁内関係者との意見調整を行い、その内容を改訂卸売市場経営プランに的確に反映してまいりたいと存じます。
矢沢たかお
(矢沢)今回は、市場内事業者から特に要望が高かった旧第1冷蔵庫跡地への第2冷蔵庫の移転・新設を含めた施設整備については、法改正の影響と切り離して進められるのではないかという観点での議論。そして、改正卸売市場法成立に伴い、本市ではどのような考えのもと、経営プランの改定を行うのかについて伺ってまいりました。本市としては、卸売市場の重要性を認識しつつ、今後も市場運営に携わっていくということ。その中で、今回の法改正が与える影響は大きく、本市は、川崎市の実情にあった、より効率的・効果的な市場運営を目指す為、改定プランの策定に入るということ。市場事業者からの要望が高い施設整備に取り掛かることは施設全体の配置等に影響するため、改定プランに基づいて整備計画を策定しないと進めることが難しいというお考えだということがわかりました。
何よりも大切なことは市場がさらに活性化し、市民に還元されることです。場内事業者等と共に丁寧な議論を重ねていっていただきたいと思います。すべての市場関係者が一丸となった取組として前に進むよう要望して次の質問に移らせていただきます。
市の答弁にもあったとおり、経営プランの改定作業が今年度進められていく事になりました。北部市場は非常に重要な市の財産です。改定プランがより良いものになるよう、今年度は経済労働局を所管する総務委員会の副委員長として注視してまいります。

本日も最後まで読んでいただき、有難うございました。