第4回定例会で取り上げた内容〜ごみ収集車事故防止対策〜

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第4回定例会で取り上げた内容〜ごみ収集車事故防止対策〜

第4回定例会で取り上げた内の一点について、追加でご報告致します。
①学校給食における地産地消の取組について
②生産緑地の指定に関する指定面積要件緩和等について
ごみ収集車の事故防止対策について
④鷺沼駅再編整備とバス交通整備について今回はその中でも③についてご報告致します。

本年8月27日に、集積所のごみ収集作業中にごみ収集車が無人の状態で約9メートル自走した結果、集積所ブロックに衝突、さらに後方駐車場に停車していた軽自動車に衝突するという事故が宮前区菅生ヶ丘でありました。この事故を受け、宮前生活環境事業所が、「自走事故防止対策に係る検証を行った結果」では、運転手・作業員とも、ブレーキロック及び歯止めをする必要は無いと認識があったことや、運転手が降車する場合には常にブレーキロックを掛ける必要があることを認識していなかったなどの問題点が挙がってきました。
”事故後”、作業員の意識は一体どういった状態なのか?宮前生活環境事業所の職員170名を対象に行ったアンケートがあります。①その主な内容と、他の生活環境事業所ではアンケートを実施するつもりなのか伺いました

その結果が以下です。

自走事故防止に向けた職員アンケート結果

 次に、事故ゼロ件に向けての取組について伺いました。
先程のアンケート結果は、事故件数にも現われている印象があります。委託が始まった平成23年から平成27年までの事故発生件数を「直営及び委託事業者の事故経年推移」としてまとめた結果が以下グラフです。

直営及び委託事業者の事故経年推移

 青が直営、黄色が委託事業者による車両・作業事故件数になります。平成23年度から平成27年度の5年間の推移を見ると、直営に関しては平成23年度の35件から平成27年度の23件と減少しているわけですが、一方で委託事業者による車両作業事故が多く、総件数でいうとほぼ横ばい、全く変わっていないと言って良い状態です。さらに、市において個別で委員会報告が必要な事故も3件発生しています。
市の方向性として、直営業務を減らし、委託を増やしている傾向にあるので、単純な事故件数を見るだけでは、傾向がわかりにくいので、事故件数を配車数で割った事故率についてもまとめました。
それが以下グラフです。

直営及び委託事業者の事故率推移

 過去5年間の平均事故率は直営18.4%に対し、委託事業者は41.8%と明らかに違いが出ています。
②事故件数ゼロに向けての取組としては、直営だけでなく、委託事業者も含めた抜本的な改善が必要と考えますが見解と対応を伺いました。行政からの答弁は、
「委託事業者に対しては、市の安全作業要領に準拠した取組を実施するよう指導しているところですが、市と比較し事故発生率が高い状況です。その為、委託事業者に対するモニタリングの強化、研修会、講習会等の充実、さらには市と同様のアンケート実施など、安全運転、安全作業に関する徹底を図ってまいりたいと考えています。」

と答弁がありました。今回、ごみ収集車の大きな事故がたまたま宮前区で発生したことをきっかけに地域の方々から安全に対する懸念の声が聞こえたことをきっかけに当方が調査にあたっていた結果、こういった質問につながりました。今後も地域の声を第一に議会でも客観的な指標を用いて、議論をしていきたいと思います。


ABOUTこの記事をかいた人

宮前区選出、川崎市議会議員(自由民主党) A型/乙女座/丑年 菅生小・中学校→法政二高→法政大学卒業 2008年4月伊藤忠テクノソリューションズ入社 2014年7月に政治活動に専念する為、同企業を退社 2015年第18回統一地方選挙において初当選。現在二期目。 趣味:剣道四段、空手二段、書道(毛筆三段、硬筆二段)

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